コミュニケーションは量でなく質!!コロナ禍で増加するメンタル不調・ハラスメント・若手の離職への対応を労使で考えるきっかけに-第1回労使研修会(2022.1.24)

2022年1月24日(月)Web会議システム(Zoom会議)にて、2022年度第1回労使研修会を開催し、50名(労側37名、使側13名)の方が参加しました。

労使研修会 講演の様子 その1

■講演の主旨と概要■
新型コロナウイルス感染拡大は、ワクチン接種が進んだおかげもあり現在のところは落ち着いていますが、ここに来て新たな変異株オミクロン株が出現し急激な感染拡大が懸念される状況にあります。
2年も続くコロナ禍で、私たちは少し前までの「未知のウイルス」から基本的な感染対策をはじめとした「コロナとの付き合い方」を学び、世間ではコロナ禍以前と変わらない賑やかな状況を目にすることも多くなり、見た目には様々な「ニューノーマル」が進んでいます。
一方、コロナ禍が直接の要因ではないものの、将来への不安が先行き見えずに続いているため、うつ病などのメンタル不調、ハラスメント問題の増加、若手社員の離職率の増加、などコミュニケーションに起因するような課題が社会的に浮き彫りなってきています。部会に加盟する企業労使でも課題に感じておられると思います。これらの課題に対して労使でしっかりと向き合い、課題解決に向けて考えることが大事だと思います。
そこで、今回の労使研修会の講演は、一年前にもご講演いただき皆さんに好評でした日本マネジメント総合研究所合同会社の戸村智憲先生を再度お招きして、「メンタルヘルス」、「ハラスメント」、「若手社員の離職」といったキーワードを切り口にして、イマドキの時代に合った更なる活動のヒントやプラスの気づきにつながるようなご講演をしていただくこととしました。
ご存知の通り戸村先生は国連での勤務経験もあり、「SDGs」・「ESG」をはじめ、「危機管理・リスク管理」・「企業経営」など幅広い分野に精通されている方ですので、今回のご講演も具体的にわかりやすく、大阪弁バージョンで軽快に明るく楽しくお話していただけるかと思います。
戸村先生のご講演を通じて、皆さんにとって何か感じるもの得るものがあれば幸いです。

●はじめに
オミクロン株の感染急拡大の中、総会にて確認された通り、コロナ禍を言い訳にせず 「(まじめさ・楽しさ)盛り合わせ」の電機部会らしい活動を継続していくということで、昨年に続いての完全オンラインによる、そして平日夜での開催となりました。
以下にその様子を報告します。

 

●労使代表幹事あいさつ
まず、熊谷労側代表幹事からは「お仕事終わりのところ出席いただき感謝する。一時期感染者数は落ち着いていたのでリアルでの開催ができるかなとも思っていたが、オミクロン株により感染爆発という事態となった。皆さん安全にお過ごしを。まだお会いしたことがない人もいるのでぜひ次回以降は会えると良いと思う。本日の講演は昨年に引き続き戸村先生をお招きして、コロナ禍で起こるメンタル・ハラスメント・若手離職といった観点でお話いただくこととした。昨年もタイムリーな話題を分かりやすくお話いただいたので今回も楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。
また石井使側代表幹事からは「今年度使側代表幹事をさせていただく。よろしくお願いする。今回の講演テーマで、当社でも、メンタル不調については、当初コロナに感染しないと気が張っていたためか休業者はむしろ減少傾向だったが、そのあとだんだんと増加傾向にある。ハラスメントも経過とともに増えてきた。戸村先生の講演を楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。

労使研修会 講演の様子 その2

 

●講演
今回の講演は、
◎テーマ:コロナ渦中に気になるメンタル・ハラスメント・若手離職などの問題と対応
◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま
でした。
戸村先生からは、コロナ禍で浮き彫りになったコミュニケーションに起因するようなメンタル不調、ハラスメント、若手の離職の増加といったタイムリーな話題に対して、具体例を交えてわかりやすくお話いただきました。
講演に対する事後アンケートからも、多くの参加者から、「おひたし」や「非まじめ」、「部分否定」に、♪あの頃は~「はっ」♪、といった各自、メンタルやハラスメントに有効な様々な気づきが得られたという声が寄せられ有意義な講演会になったと感じました。
次回以降も、戸村先生の講演については続編を検討していきたいと思います。

 

●情報交換会
講演の後は、労使、労側はエリア単位にそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:講演振り返り、その他情報交換、使側:講演振り返り・講演に関する意見交換、他)
労側では、講演の振り返りの他、これから迎える春闘に向けての要求案の方向性なども情報交換しました。

2022年度第1回中部エリア会議

第1回中部エリア会議参加者

中部エリア会議は1月24日(月)、第1回労使研修会後の意見交換会と兼ねて、今年度第1回目となる会議を開催した。会議はオンラインで行い、8単組10名が参加した。

最初は労使研修会での戸村先生の講演について意見交換を行い、参加者からは、「自社でもメンタル不調の社員がおり、タイムリーな内容で参考になった」「自社で新たに評価制度が始まり、評価結果のフィードバック面談等でハラスメントが起こらないように今回の内容を活かしたい」といった感想が出された。

その後の各単組からの状況報告では、多くの単組で製造業の追い風を受けての好業績が報告された一方で、依然コロナ禍の影響を受け続けている業種では、引き続き厳しい状況にあることが報告された。春闘の取り組みについては、各単組で要求内容を検討中としながらも、いくつかの単組では、今季は強気に賃上げを求めていくという声も聞かれた。

最後のあいさつで佐藤中部エリア議長は今春闘について触れ、「世間の風潮も賃上げに追い風となっている。格差是正に向けて社会全体の流れを作っていきましょう」と参加者を激励するとともに、今夏に控える参議院選挙に向けて、「村田きょうこ」必勝の取り組みへの協力を呼びかけた。終わりに、「4月~5月に予定する次回の中部エリア会議は、是非対面で実施したい」とコロナ収束に向けての希望を述べ、散会となった。

 

2022年度第1回東日本エリア会議

2021年12月19日(日)~20日(月)にかけて、東日本エリア会議を開催しました。

今回は、2年ぶりに東京を離れ、久しぶりに仙台での開催となりました。17名の出席者のうち、15名がリアルでの参加、2名がリモートでの参加で計17名での会議となりました。新型コロナの影響により各社働き方も変化してきており、そんな中制度に関して、労組活動や運営方法についてなど多くのディスカッションテーマをいただきました。

新型コロナも落ち着いたいたこともあり久しぶりの懇親会も開催することができました。何とか仙台名物「牛たん」を食すこともできました。(写真は掲載しません。笑笑)

翌日は、久しぶりに仙台での開催でもあり、東日本大震災からちょうど10年が経過したこともあったので、被災地である名取市閖上地区へ訪問し、語り部さんからの説明を受けました。語り部さんより写真や映像を使いながら当時の事を詳しく聞くことで、改めて貴重なお話しを聞くことができたと思います。

必要に応じてリモート会議をすることは必要ですが、リアルでお会いして、会議の内容以外の事も情報交換したり、友好を深めることの大切さを実感した2日間でした。