労使研修会

  • 「当たり前のことを当たり前にやる」でも自社の当たり前が社会の非常識になっていないか?企業や組織の相次ぐ不祥事を受けて、あらためて労使で「コンプライアンス」、「企業ガバナンス」、「危機管理広報」について考える ー第1回労使研修会(2024.1.28) 2024年2月2日
    2024年1月28日(日)貸会議室ビジョンセンター田町およびWeb会議システム(Zoom会議)のハイブリッドにて、2024年度第1回労使研修会を開催し、総43名(労側33名、使側10名)の方が参加しました。 ■スケジュール■ 13:30 郡山りょうごあいさつ 13:45 講演会 15:00 (労使分かれての)情報交換会 17:30 夕食懇親会@アリスアクアガーデン田町 ■参加者■ <労側>24単組・33名 <使側>8企業・10名 ■講演の主旨と概要■ このところ企業や組織の悪しき慣習や風土による長年蓄積された事案が発覚した不祥事が頻発しています。そして不祥事が発覚後も公表が遅かったり当事者意識の欠けた対応が「隠ぺい」「責任逃れ」などと余計に批判を浴び、企業や組織のイメージを著しく落としたり悪化させています。 また、そもそも企業や組織には不祥事を起こさない「コンプライアンス」意識が求められているとは思いますが、顧客によるイタズラ動画が炎上し不安を広げた事案も出てきており、どれだけの「企業ガバナンス」をもってしても防げない危機が存在します。今の時代はインターネットやSNSの普及により、情報の伝達が迅速かつ広範囲に行われるため、不祥事や事案が発覚した場合、不確実な情報や批判的な意見が瞬時に拡散される可能性もあります。 いかに不祥事を未然に防ぎ、また危機を最小限に抑え、企業や組織の信頼やイメージを守るためには、「企業ガバナンス」および「危機管理広報」がどれだけ機能するのかが大事であると考えます。 電機部会ではお馴染みの戸村先生はまさに「危機管理・リスク管理」および「企業経営」が専門分野です。そこで、今年も、というか今年のテーマこそ戸村先生をお迎えし、「コンプライアンス」「企業ガバナンス」「危機管理広報」について、かみ砕いてわかりやすくお話いただこうと思います。 本講演が皆さまの企業や組織の発展につながることを期待しています。労使共に、多く方の参加をお待ちしております。 ●はじめに 研修会開催に先駆けて、2025年7月参議院選挙のJAM予定候補者である「郡山りょう」氏にお越しいただきごあいさつをいただきました。その後、研修会を開催しました。 以下にその様子を報告します。 ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「休日の中多くの皆さんに出席いただき感謝する。まずは元日に起きた能登半島地震、230人を超える犠牲者、まだまだ多くの被災者の皆さんが避難を続けている。亡くなられた方々のご冥福と被災者へのお見舞いを申し上げる。さて、ここ数年講演いただいている戸村先生。相次ぐ不祥事の中、コンプライアンス・ガバナンス・危機管理広報と戸村先生の専門分野であり、今回もわかりやすく説明いただけると思っている。理解を深めたい。春闘については、昨年大幅なベア獲得となったものの実質賃金は低下し続けている。過年度物価上昇率が3.0%と言われている。今年も物価上昇を超える要求をしていかなければならないと思っている。後郡山りょう。さきほど立派なごあいさつをいただいた。この間村田きょうこ議員の取り組みを進めてきたわけだが、村田議員は基幹労連の組織内議員。JAMの組織内国会議員の実現を成し遂げなければならない。また研修会後には懇親会も予定している。有意義な研修会にして楽しさの場につなげたい。」とご挨拶いただきました。 また井上使側代表幹事からは「以前労側事務局長をさせていただいていたが、ご縁あって使側代表幹事として戻ってきた。これからよろしくお願いする。地震で犠牲・被災された皆さんにお悔やみとお見舞いを申し上げる。時期的に春闘もそうだが、今日の戸村先生の講演テーマはコンプライアンス。労使で考えると良い言葉が付けられているが、企業活動を営んでいるものとして、労使一緒になって会社を守っていくためにどうしたらいいか、そのために役に立つお話が聞かせていただけることを楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。 ●講演 今回の講演は、 ◎テーマ:労使で考えるコンプライアンス・企業ガバナンス・危機管理広報 ◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま でした。 4年連続でご登壇いただいた戸村先生。相次ぐ企業や組織の不祥事の中で、「当たり前のことを当たり前にやる、だけど自分たちの当たり前が社会の非常識になると不祥事のもとになる」、「かけてはいけない天秤にかけてしまうと不祥事の落とし穴にはまる」、「コンプライアンス違反という言葉は使わない、法令順守だけではなく、法令順守+社会的規範となる行動をどれだけとれるか」など今回においても戸村節でわかりやすくお話しいただきました。 ●情報交換会 講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:春闘関連の情報交換、使側:JAM春闘方針説明・情報交換、他) 労側の情報交換会では、今年の春闘は各単組より物価上昇に負けない、昨年を上回る賃上げ要求をしていきたいという力強い意見が多く寄せられました。 ●懇親会 佐藤労側幹事の司会と熊谷労側代表幹事の乾杯のご発声で懇親会がスタートし、井上使側代表幹事による中締めで閉会となりました。電機部会の楽しさの部分である懇親会は終始良い雰囲気で参加者間で各々懇親が深められました。 ●さいごに 開催日程について、コロナ禍前までは、1月末の日曜日の一日開催が通例でした。今回はそのパターンで実施しましたが、出席者の皆さんの感想や反応などを見ていて、特に大きな不満・不安はなさそうでしたので、来年以降も第1回労使研修会は、この日程と対面開催(Web併用)を基本に計画したいと思います。早いですが皆さんご予定のほどどうぞよろしくお願いします。 講演内容については、戸村先生には4年連続での講演依頼となりましたが、今タイムリーな話題でもある企業や組織・個人の不祥事や事件がテーマでもあり、この分野に特に精通されている戸村先生からいつもの通りかみ砕いてわかりやすく説明いただけたと思っています。皆さんの今後の活動に少しでも役に立つもの、気づきとなれば幸いです。 今後も電機部会ではコロナ禍前の当たり前を取り戻す活動、つまりまじめさ楽しさ盛り合わせのてんこ盛りの活動を進めていきますので引き続き皆さん積極的なご参加をどうぞよろしくお願いします。 (記:事務局長 松本康)      
  • どこよりも早い2024春闘に向けた取り組み!!労使でこれからの春闘と政策制度について考える研修会に 第2回労使研修会(2023.8.20~21) 2023年8月24日
    2023年8月20日(日)友愛会館にて、2023年度第2回労使研修会を開催しました。 また翌日21日(月)は国会見学および国会議員との懇談を開催しました。 44名(労側37名、使側7名)の方が参加しました。 ■スケジュール■ 8月20日  講演/パネル討論・(労使)情報交換会:友愛会館、 夕食懇親会:ホテルニューオータニイン東京 8月21日  施設見学:国会議事堂、 国会議員(泉ケンタ議員、北神けいろう議員)との懇談 ■参加者■ <労側>26単組・37名 <使側>6企業・7名 ■開催趣旨と概要■ 今年の春闘は歴史的な物価高を背景に、当面の物価高への対応のみならず人材確保、価格転嫁など中長期的な視点も踏まえて各労使が真摯に交渉した結果として、3%を超える賃上げ率につながったとされており、転換点になり得る春闘であると言われています。 さて、春闘は来年以降どうなっていくのでしょうか。私たち労使はそれぞれどうしていけばよいのでしょうか。 そこで今回の労使研修会は「これからの春闘を考える」をテーマに、外部の専門家・有識者をお招きし、また労働組合を代表し安河内会長も交えた形でそれぞれの立場でこれからの春闘についてパネルディスカッション形式でお話をいただきます。各企業の労使が来年以降の春闘について共通認識をもつきっかけになればと思います。 また、国会見学およびこれに合わせて国会議員との懇談の場を設定いたしました。国政では、私たち労使が春闘を通じて交渉してきた賃上げ、物価高対策、価格転嫁対応をいったいどのように捉えられているのでしょうか。国会見学はもちろんのこと,国会議員と接点がもてる大変貴重な機会でもあります。ぜひとも労使そろってのご参加をどうぞよろしくお願いします。 ●はじめに 新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、今回はオンラインとのハイブリッド開催ではなく、対面のみの完全リアル開催となりました。 以下にその様子を報告します。 ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「猛暑の中、またお休みのところ集合いただき感謝する。コロナが落ち着いたとは言わないが、皆さんにお会いできるようになりうれしく思う。これからますます部会モットーであるまじめさ楽しさ盛り合わせの部会活動ができるようにしていきたい。今回の労使研修会も面白い内容になっている。今年は物価上昇がある中での賃上げ実現で潮目の春闘と言われているが、来年以降継続できるように専門家・有識者をお招きして、「これからの春闘を考える」をテーマにパネル討論をしてもらう。また明日は国会見学と国会議員との懇談もある。楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。 また石井使側代表幹事からは「本日まで夏季休暇のところもある中で集合いただき感謝する。これからの春闘を考えるというテーマであり、会社としても人的資本投資、今後の物価上昇の社員への影響、など今年の春闘を通じて課題としてとらえている。これから人事施策として考えていかないといけないテーマであり、考えるヒントとなれば。」とご挨拶いただきました。 ●基調講演/パネル討論 今回は、 ◎テーマ:これからの春闘を考える ◎基調講演:公益財団法人 日本生産性本部 特別参与 澤田 潤一さま ◎パネル討論 パネリスト:公益財団法人 日本生産性本部 特別参与 澤田 潤一さま 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 リサーチアソシエイト 松上 隆明さま 一般社団法人 成果配分調査会 代表理事 浅井 茂利さま ファシリテータ:JAM会長 安河内 賢弘 でした。 冒頭、澤田さまより基調講演をいただいたうえで、安河内会長がファシリテートしながらパネル討論を行いました。 国際社会の中で再び日本が輝きを取り戻すためには女性の活躍がポイント、最低賃金や企業間格差の問題解決は賃上げと価格転嫁、そしてカイゼンによる生まれた原資を前向きな投資に向けること、ストライキの意義はストするということではなく緊張感のある労使の交渉が重要であるということ、などなどのお話がありました。 最後に、春闘に関してJAMに期待することをお一人ずつお話しいただき、「賃金全数調査と個別賃金要求の推進」、「春闘の社会的相場形成、その旗振りをJAMも」、「中小企業が元気になることが重要、それが日本が元気になっていく」とのお話をいただきました。   ●情報交換会 講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。 労側では、事前に「情報交換会で取り上げて欲しいテーマ、聞いてみたいこと」をアンケートし、その内容に回答をする形で進めました。 組合の女性役員比率、定年延長の取組状況、ハラスメント発生時の対応、コロナ明けのテレワーク制度の実施状況、副業時の労働時間管理などについて情報交換しました。 他、事前アンケートでは,引き続き、若手社員の離職については各労組共通の悩みとしてありそうですので、今後、これらの悩みに対する研修会の講演テーマとして考えていければと思っています。 ●懇親会 そのあと場所は移動し、懇親会を開催して、労使で懇親を深めました。 ●施設見学 2日目は、泉ケンタ議員を通じて衆議院会館の会議室と国会見学を手配いただき、国会議事堂の見学を開催しました。 ●国会議員との懇談 また国会見学後、北神けいろう議員と泉ケンタ議員による国政報告ならびに意見交換を開催しました。私たち働く仲間の声を国政に届けて、政策制度を実現していく取り組みが重要なことを再認識でき、国会議員と直接懇談できる貴重な場となりました。 ●さいごに 今回は、私たちJAM電機部会労使研修会のために、公務に大変お忙しい中、国会議員との懇談として貴重な場とお時間とお話をご提供いただきました北神議員、泉議員に感謝申し上げます。 またパネル討論の企画・運営にご尽力いただきましたJAM安河内会長、またパネリストとして貴重なお話をいただきました澤田さま、浅井さま、松上さまに感謝申し上げます。 私自身いろんな観点で様々な気づきが得られた大変有意義な研修会となったと思っています。きっと参加者もそのように感じられていると思います。新型コロナウイルス感染症が5類移行となり、次年度以降も対面開催を基本とし、皆さんにとって有意義な研修会となるよう、テーマ選定をはじめ企画・運営に努めていきます。 最後に、企画・準備・運営いただきました中部エリアの皆さま、伊藤担当、ミヤコ国際ツーリストの野牧さまに感謝申し上げます。 (記:事務局長 松本康)
  • 3年ぶりの対面!!リアルとオンラインのハイブリッド開催!! 巷で注目される「心理的安全性」について労使で理解を深める 第1回労使研修会(2023.2.12~13) 2023年2月16日
    2023年2月12日(日)友愛会館およびWeb会議システム(Zoom会議)のハイブリッドにて、2023年度第1回労使研修会を開催し、45名(労側35名、使側9名)の方が参加しました。 ■スケジュール■ 2月12日  講演会・(労使)情報交換会:友愛会館(東京)、夕食懇親会:東京プリンスホテル 2月13日  施設見学:高エネルギー加速器研究機構(KEK)(つくば) ■参加者■ <労側>30単組・35名 <使側>8企業・9名 ■講演の主旨と概要■ 人材育成・組織開発などにおいて「心理的安全性」の注目が高まっています。コロナ禍で加速した市場の変化に伴い、企業は事業変革が求められ、新たな価値創造や更なる生産性の向上が求められるようになりました。また、私たちの労働環境も変化し、テレワーク(リモートワーク)が本格導入されたことによるチームのコミュニケーション不足が課題となり、昨年の講演テーマでもあったメンタルヘルス不調、若手社員の離職、ハラスメントの増加、などにつながっている面もあります。 労働環境を問わず、生産性を向上しチームで目標を達成する、そのために誰もが気がねなく発言でき活発に議論できる組織風土づくりが今各企業に求められており、労使共通の課題にもなっているのではないでしょうか。そもそも「心理的安全性」とは、(堅苦しい言い方をすると、)チーム内で発言や指摘をしても(それが的外れな意見であっても)他のメンバーに拒絶や非難される不安がなく、安心して意見を発せられる状態を指しており、人間関係の悪化を招くことがない安心感が共有されていること、単なる仲良しチームではなく、目的達成のために安心して活発に意見交換ができるチームであること、という概念だそうです。 この「心理的安全性」について、かみ砕いてわかりやすく戸村先生にご説明いただこうと思っています。本講演が皆さまの組織の発展につながることを期待しています。労使共に、多く方の参加をお待ちしております。 ●はじめに 「今年度はリアルにこだわりたい」との総会にて確認された通り、労使研修会として3年ぶりに対面開催となりました。ただ、コロナ禍が収まったわけではなく、各社各労組で対応がさまざまな状況である中で、オンラインも併用したハイブリッド型での開催としました。 以下にその様子を報告します。 ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「休日の中出席いただき感謝する。3年ぶりの集合型で皆さんにお会いできてうれしく思う。今回は対面出席が難しくオンライン出席の皆さんもお会いできるのを楽しみにしている。まずはトルコシリアの大地震の被災者にお見舞い申し上げる。そしてロシアウクライナ侵攻や中国ロックダウン、部材難入など先々の不安定感が増す中、さらにエネルギーや食費をはじめ物価高騰もあり、春闘にて賃上げの労使交渉を真摯にお願いする。そして講演は3年連続、もうおなじみの戸村先生に心理的安全性についてお話しいただく。今回はリアル戸村先生ということで、先生よろしくお願いする。そして明日は私のワガママもあって素粒子の最先端研究施設である高エネルギー加速器研究機構(KEK)の施設見学である。懇親会を含めて、まじめさ楽しさ盛り合わせの労使研修会となるようご協力をよろしくお願いする。」とご挨拶いただきました。 また石井使側代表幹事からは「コロナ禍でもリアル開催できることになって喜ばしいことである。着実にアフターコロナに向かっており、会社も少しずつ進めていかないといけない。賃上げについては、物価高もあり対応必要だが、先々の不透明な状況の中会社としてどうしようかと思っている。従業員の生活を守るため、当面の賃上げ、先々の人的資本投資、などなどこの後の情報交換会も有意義なものとしたい。講演内容の心理的安全性についてはハラスメント対応をどうしたらいいのか課題に思っているところも多い。従業員がどうすれば会社でより活躍してもらえるのか考えるヒントとなれば。」とご挨拶いただきました。   ●講演 今回の講演は、 ◎テーマ:心理的安全性への向き合い方 ~労or使ではなく人間として大切な取り組み ◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま でした。 3年連続でご登壇いただいた戸村先生。今回は初のリアル戸村先生でしたが、心理的安全性について人間としての大切な概念であること、経営的あるいはダイバーシティの視点での心理的安全性を高めるための組織づくりには、相手を責めずに問題を解決することが重要であること、心理的安全性を高める戸村流「ベクトル&ガードレール・アプローチ」の紹介など、今回においてもわかりやすくお話しいただきました。 ●情報交換会 講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:春闘関連の情報交換、使側:JAM春闘方針説明・情報交換、他) 労側では、これから迎える春闘に向けて物価高騰を踏まえた要求案の方向性なども情報交換しました。情報交換会の中で、最近特に若手社員の離職が増えていることが各労組共通の悩みとしてありました。今後、これらの悩みに対する研修会の講演テーマとして考えていければと思っています。   ●施設見学会 2日目は、まだ工場見学を再開している企業がない中、施設見学会として茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)を見学してきました。素粒子の最先端研究施設でしたが、浜松ホトニクスをはじめ電機部会加盟企業も関係する施設で身近に感じられました。   ●さいごに 久しぶりの対面開催、皆さんにお会いできてうれしい反面、最初どう接すればいいか戸惑いを感じた部分もありましたが、すぐに皆さん、コロナ前の関係を取り戻せたようでした。今年度はリアル開催にこだわって、次回以降も対面開催を基本としますので、皆さんとお会いできればと思っています。電機部会としては今回、オンラインとのハイブリッド開催というはじめてのケースの中、企画・準備・運営いただきました東日本エリアの皆さま、伊藤担当、ミヤコ国際ツーリストの田中さまに感謝申し上げます。 (記:事務局長 松本康)
  • コロナ禍で顕著化したメンタル不調の増加!部会長によるメンタルヘルス講習会を開催して、ストレスをコントロールするセルフマネジメントの基礎を学ぶ-第2回労使研修会(2022.6.5) 2022年6月8日
    2022年6月5日(日)Web会議システム(Zoom会議)にて、2022年度第2回労使研修会を開催し、54名(労側45名、使側9名)の方が参加しました。 ■研修会の主旨と概要■ 長く続くコロナ禍による制限や自粛は、テレワーク勤務やリモート会議など私たちの働く環境や働き方を大きく変化させると同時に、メンタルヘルス、ハラスメント、若手社員の離職など、コミュニケーションに起因する新たな課題を生みました。そこで、前回の第1回労使研修会では、日本マネジメント総合研究所合同会社の戸村智憲先生をお招きして、これらの課題を私見を交えてわかりやすくご説明いただきました。参加者からは、有意義な講演だったと好評な声があったと同時に、続編としてメンタルヘルスの具体的な対策・対応を聞きたいという声がありました。 一方、会社労使としても、「健康経営」、「ウェルビーイング」の他、最近世間では「アンガーマネジメント」、「レジリエンス」、「マインドフルネス」などセルフマネジメントに関するキーワードが取り上げられており、変化の大きい時代に企業価値を高める重要な経営テーマとなっています。 そこで、今回の研修会では、メンタルウェルネストレーニング指導者の資格を保有する、我らが熊谷部会長によるメンタルヘルス講習を実施します。内容としては、まずエゴグラムでご自身の状態に気付き、思い方の練習や自律訓練法の実践などを通じてセルフマネジメントの基本を学ぶと同時に知見を深めていただきたいと思います。脳科学を根拠としており、実践によってその場で効果を確認していただけます。仕事や人間関係のストレスをコントロールして、心と身体の健康を維持することは、現代社会の必須スキルになっていると思います。 研修会を通じて、自組織での取り組みの参考になれば幸いです。 ●はじめに コロナウイルス感染症はまだまだ終息の目途はたっていませんが、2年以上続くとコロナウイルスとの付き合い方にもだいぶ慣れてきました。電機部会としても、感染対策を徹底した上でのリアル開催を検討してきたのですが、今年度中は無理にリアル開催をせず、お楽しみは次回以降に取っておこうということで、今回もオンラインでの開催となりました。 そして内容としては、前回1月に開催した労使研修会の中で、続編としてメンタルヘルスの具体的な対策・対応を聞きたいという声がありましたので、そこで今回は我らが熊谷部会長がメンタルウェルネストレーニングの資格をお持ちということで、部会長によるメンタルヘルス講習としました。 また研修会終了後、労側ではオンライン懇親会としてクイズドレミファドン!を開催し、盛り上がりのうちに終了しました。 以下にその様子を報告します。 ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「お休みのところ出席いただき感謝する。一時期感染者数は落ち着いていたので今回こそリアルでの開催をしたいと思っていたが、まだ各社各企業で対応が異なる中で、今回もリモート開催とした。ぜひ次回以降は会えると良いと思う。コロナ禍で在宅勤務が増え、メンタル不調も増えたように思う。そこで本日の内容は、前回戸村先生の講演を踏まえてメンタルヘルスの具体的な事例を要望する声もありましたので、カシオ労組での経験がご参考になればと思い僭越ではありますが、講師を務めさせていただいて、メンタルヘルス講習会という形で開催させていただくことにしました。よろしくお願いしたい。」とご挨拶いただきました。 また石井使側代表幹事からは「さきほどお子さんの声が聞こえてきたりと本日は休日で家族団らんの時間なんだと思った。貴重なお時間にお集まりくださり感謝する。弊社でもコロナ禍で在宅勤務が増えたが、今は週2回以上の出社勤務を行っている。在宅勤務はコミュニケーションがとりにくく、上司の目が行き届かない。人材育成の観点からも地盤沈下を起こす可能性がある。こういう時にはセルフケア、セルフマネジメントが大事である。今回のテーマは、非常にタイムリーで楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。 ●メンタルヘルス講習会 今回は、メンタルウェルネストレーニング指導者1級の資格をもつ熊谷部会長による「元気になるセミナー(メンタルウェルネストレーニング編)」でした。 具体的な内容は、脳科学からアプローチする心(メンタル)の健康(ウェルネス)を維持増進するためのトレーニングで、まずは現在の自身の心の状況(エゴグラム作成)を把握したうえで、セルフマネジメントし、「テンポ116」、「よかった!ありがとう!」、「緊張をリラックスに代える」、などなど心を良い状態へと導くためにトレーニングする実践方法を学びました。お話一辺倒ではなく、実践もあり、個人的にも実践する中で非常にリラックスしてセミナーを聴講できた気がしています。 今回の内容は、時間的なものもあり、一部内容を削って開催されたとのことで、フルバージョンでぜひやってほしいという意見もありました。 ●労側オンライン懇親会(村田きょうこもいっしょに) 午後からは労側のみの懇親会として、村田きょうこも参加した形で、ミヤコ国際ツーリストのご協力を得て、クイズドレミファドン!を開催しました。昨年のオンラインバスツアーでは、オンラインでここまで出来るのかと大好評だったわけですが、一方で、参加者間の交流が難しいという声もあったため、参加者間で交流できる仕掛けを検討し、今回の企画となりました。途中、回線のトラブルはあったものの、ほとんどの方が最後まで残って楽しんでいただけたと思っています。 なお、今回の企画は、仁木副部会長とミヤコ国際ツーリストさんの方で、ほんと一から企画を考えて準備してもらってという完全手作りのイベントでした。お忙しい中で何度もリハーサルを重ねていただいたと思います。仁木副部会長とミヤコ国際ツーリストの上原さん・田中さん、本当にありがとうございました。 ■村田きょうこあいさつ全文■ 本日は午前中に「元気になれるセミナー(メンタルウェルネストレーニングセミナー)」をされていたとお聞きしました。私が10年間、国会議員の秘書をしてる時、特に新型コロナウイルス感染症が問題になってからは、組合員の皆さんから「リモートワークが続いてちょっとメンタルが…」という相談がすごく増えました。そういう現状にあることを議員事務所から厚生労働省にも伝えて「リモートワーク、リモートワークと言うのはいいけれど、そうした心のケアも大切です」という話もさせてもらいました。 先ほど私の紹介の中で早稲田大学に行っていたという話もしていただきましたが、早稲田大学に入ったのはその”心”についての勉強をしたい、「元気になれる」ことを勉強したいと思ったのがきっかけでした。その前に、東京大学に入った時は、厚生労働省の「子育て支援」「医療」あるいは「労働」といった、私たちの暮らしに密接に関わっているこの厚生労働省で働きたいと思って勉強していました。政策の勉強をどうやってきたかというと、例えば「市町村の合併」がありました。「平成の大合併」と言ってましたが、地方の人口は減り、自治体の財政も厳しくなっているから、まわりの市・町が一緒なりましょう、という政策が取られました。実際にそうした合併をしてどうだったかをそこに住んでいるお年寄りの方に話を聞きました。そうしたら「人の数も減ってるし、お金もない、それもわかるから市町村合併は仕方なかったんでしょう。でも、住んでる者にとっては昔から馴染んでいた地名がなくなったり、これから地域のコミュニティがどう変わっていくのか不安ですよね」って言われたんです。その時、今まで自分が政策を考える時は、人の数がどうか、お金(財政)がどうか、といった数字ばかり見ていたけれど、一番大事なのはそこに住んでる皆さんが安心できるのか、元気になれるのか、そういった”心”が大事なんだと強く思い、早稲田大学で心理学の勉強をしてきました。 そういった意味でも本日の「元気になれるセミナー」はとてもいいセミナーだと思います。私は今度は政治の場から皆さんが心から安心できる、元気になれる、そういった政策を実現するために頑張っていきたいと思っています。 ●使側情報交換会 使側においては、情報交換会を開催される予定でしたが、zoomの機能制限により、情報交換会はできなかったとのことです。使側の皆様におかれましては、貴重な情報交換会の場であるにも関わらず、このような事態となってしまったこと大変申し訳ございませんでした。今後こういう事態が起こらないように気をつけますので、引き続き、部会活動へのご理解ご協力のほどどうぞよろしくお願いします。
  • コミュニケーションは量でなく質!!コロナ禍で増加するメンタル不調・ハラスメント・若手の離職への対応を労使で考えるきっかけに-第1回労使研修会(2022.1.24) 2022年1月29日
    2022年1月24日(月)Web会議システム(Zoom会議)にて、2022年度第1回労使研修会を開催し、50名(労側37名、使側13名)の方が参加しました。 ■講演の主旨と概要■ 新型コロナウイルス感染拡大は、ワクチン接種が進んだおかげもあり現在のところは落ち着いていますが、ここに来て新たな変異株オミクロン株が出現し急激な感染拡大が懸念される状況にあります。 2年も続くコロナ禍で、私たちは少し前までの「未知のウイルス」から基本的な感染対策をはじめとした「コロナとの付き合い方」を学び、世間ではコロナ禍以前と変わらない賑やかな状況を目にすることも多くなり、見た目には様々な「ニューノーマル」が進んでいます。 一方、コロナ禍が直接の要因ではないものの、将来への不安が先行き見えずに続いているため、うつ病などのメンタル不調、ハラスメント問題の増加、若手社員の離職率の増加、などコミュニケーションに起因するような課題が社会的に浮き彫りなってきています。部会に加盟する企業労使でも課題に感じておられると思います。これらの課題に対して労使でしっかりと向き合い、課題解決に向けて考えることが大事だと思います。 そこで、今回の労使研修会の講演は、一年前にもご講演いただき皆さんに好評でした日本マネジメント総合研究所合同会社の戸村智憲先生を再度お招きして、「メンタルヘルス」、「ハラスメント」、「若手社員の離職」といったキーワードを切り口にして、イマドキの時代に合った更なる活動のヒントやプラスの気づきにつながるようなご講演をしていただくこととしました。 ご存知の通り戸村先生は国連での勤務経験もあり、「SDGs」・「ESG」をはじめ、「危機管理・リスク管理」・「企業経営」など幅広い分野に精通されている方ですので、今回のご講演も具体的にわかりやすく、大阪弁バージョンで軽快に明るく楽しくお話していただけるかと思います。 戸村先生のご講演を通じて、皆さんにとって何か感じるもの得るものがあれば幸いです。 ●はじめに オミクロン株の感染急拡大の中、総会にて確認された通り、コロナ禍を言い訳にせず 「(まじめさ・楽しさ)盛り合わせ」の電機部会らしい活動を継続していくということで、昨年に続いての完全オンラインによる、そして平日夜での開催となりました。 以下にその様子を報告します。   ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「お仕事終わりのところ出席いただき感謝する。一時期感染者数は落ち着いていたのでリアルでの開催ができるかなとも思っていたが、オミクロン株により感染爆発という事態となった。皆さん安全にお過ごしを。まだお会いしたことがない人もいるのでぜひ次回以降は会えると良いと思う。本日の講演は昨年に引き続き戸村先生をお招きして、コロナ禍で起こるメンタル・ハラスメント・若手離職といった観点でお話いただくこととした。昨年もタイムリーな話題を分かりやすくお話いただいたので今回も楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。 また石井使側代表幹事からは「今年度使側代表幹事をさせていただく。よろしくお願いする。今回の講演テーマで、当社でも、メンタル不調については、当初コロナに感染しないと気が張っていたためか休業者はむしろ減少傾向だったが、そのあとだんだんと増加傾向にある。ハラスメントも経過とともに増えてきた。戸村先生の講演を楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。   ●講演 今回の講演は、 ◎テーマ:コロナ渦中に気になるメンタル・ハラスメント・若手離職などの問題と対応 ◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま でした。 戸村先生からは、コロナ禍で浮き彫りになったコミュニケーションに起因するようなメンタル不調、ハラスメント、若手の離職の増加といったタイムリーな話題に対して、具体例を交えてわかりやすくお話いただきました。 講演に対する事後アンケートからも、多くの参加者から、「おひたし」や「非まじめ」、「部分否定」に、♪あの頃は~「はっ」♪、といった各自、メンタルやハラスメントに有効な様々な気づきが得られたという声が寄せられ有意義な講演会になったと感じました。 次回以降も、戸村先生の講演については続編を検討していきたいと思います。   ●情報交換会 講演の後は、労使、労側はエリア単位にそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:講演振り返り、その他情報交換、使側:講演振り返り・講演に関する意見交換、他) 労側では、講演の振り返りの他、これから迎える春闘に向けての要求案の方向性なども情報交換しました。
  • ピンチをチャンスに変える!!オンラインでもまじめさ楽しさがてんこ盛り!!コロナ禍でのイベント活動の参考になれば幸い-第2回労使研修会(2021.7.11) 2021年7月21日
    2021年7月11日(日)Web会議システム(Zoom会議)にて、2021年度第2回労使研修会を開催し、57名(労側48名、使側9名)の方が参加しました。 ■研修会の主旨と概要■ 新型コロナウイルス感染症がまん延し終息が見えず、行動制限や自粛生活が長く続いています。会社・職場に、プライベートに、組合活動に、と様々な場面でコミュニケーションやつながりが希薄になってきている中、労使ともにコロナ禍でのコミュニケーションのあり方を模索している状況であると思います。でも、リアルでの行動は制限されてもオンラインならでは、いやむしろオンラインだからこそできることもたくさんあります。 そこで、「(まじめさ・楽しさ)盛り合わせ」の電機部会として、まじめさの部分は、東日本大震災から10年の節目に、今一度、被災地に思いを馳せ、日々の防災・減災に備える学びの場と研修会恒例の工場見学を、また楽しさの部分は、行先お楽しみの観光バスツアーを、すべてオンライン企画でご用意しました。 電機部会で体験したことを自組織での取り組みの参考になれば幸いです。 ●はじめに 今回はコロナ禍の終息が見通せない中、オンラインでも、マジメさ楽しさ盛り合わせがモットーの電機部会らしい労使研修会を実現しようということで、ミヤコ国際ツーリストさんのお知恵とお力を借りての労使研修会開催となりました。 以下に当日の様子を報告します。 ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「休日にも関わらず出席いただき感謝する。東京は明日から緊急事態宣言が再度出されるという中で、迫るオリンピックも無観客が決定した。楽しみにしていた人たちは残念だと思う。こういう状況なので皆さんに直接お会いすることが出来なくて残念だがオンラインでも電機部会らしい研修会にしようということでミヤコ国際ツーリストさんと西日本エリア会議とで準備を進めてもらった。第一部は、ボランティア活動の報告として私の部会デビューのきっかけとなった10年前の東日本大震災についての語り部さんの講演とサンデンさんの臨場感あふれるバーチャル工場見学、楽しさの部分である第二部は事前にお土産がたくさん届いたと思うが、南九州オンライン観光バスツアーとなっている。お楽しみに」とご挨拶いただきました。 また庄司使側代表幹事からは「皆さんのところもそうだと思うが、コロナ禍で、職域接種の準備など対応が大変であると思う。そんな中今回の労使研修会をご準備いただいた事務局をはじめ幹部の皆さんに感謝する。10年の節目となる東日本大震災語り部さんの講演、本来ならリアルでの工場見学したいところだが、この状況下でのバーチャルな工場見学、そして午後からは新しい取り組みだと思っているが、オンラインバスツアーということで、まじめさ楽しさ盛り合わせの電機部会らしい内容になっている。本日もよろしくお願いする。」とご挨拶いただきました。 ●東日本大震災語り部講演 講師 南三陸町観光協会 後藤伸太郎さま、佐藤快成さま 町会議員でもある後藤さまより、震災発生当時の状況(ご家族の安否や町の様子)、避難所・仮設住宅での生活の状況、災害公営住宅など町の復旧復興、町の産業である水産業の震災後の流れ、など10年という年月の流れを実体験をもとにお話しいただきました。 実体験に基づくリアリティがあり、10年の節目となる今年、東日本大震災を風化させないための良い研修だったという参加者の声が多くありました。(事後のアンケートより) ●事業所見学(サンデン・リテールシステム(株)東京本社から群馬赤城事業所) 群馬赤城事業所のPR動画および、工場内の自動販売機の製造ラインの撮影動画、赤城事業所と東京本社をつなぐバーチャル工場見学システムを紹介いただきました。また新しく結成されたサンデン・リテールシステム労働組合の執行部の皆さんの紹介もありました。 実際の工場見学の映像は、参加者目線で作られており、工場特有の音が混ざっているなど、まさに実際に工場見学をしているかのような臨場感あふれる動画でした。 メインで紹介いただいた中村副部会長からは、「今回はごく一部の紹介だったが、他にお見せしたいところもある。次はぜひリアルでお見せしたい」とのコメントをいただきました。 また、赤城事業所では従来の大量生産用の長いベルトコンベアを廃止してセルカンパニー生産システムを導入しておられます。渡辺使側幹事より、「導入にあたっては変化することに抵抗もあったが、先を見据えて廃止した。様々な変化に対応して変わることが大事だという思いである。また今度はぜひリアルで赤城事業所へお越しください」というメッセージをいただきました。 ●オンライン南九州観光バスツアー&抽選会 休憩をはさんで午後からは、仁木副部会長による乾杯のご発声で、まじめさ楽しさ盛り合わせの楽しさの部分を前面に出した南九州の観光バスツアーがスタートしました。事前に自宅に送られてきた大量のおつまみやアルコールを飲食しながらの参加者、スペシャルドライバー伊藤さんの安全運転とバスガイドさん&添乗員さんによる軽快な進行、そして現地ガイドによるLIVE中継観光、と笑いありマジメありの楽しさ満載の内容でした。ちなみに具体的な観光ルートは鹿児島中央駅を出発して、知覧武家屋敷観光、知覧お茶畑からのお茶の入れ方レクチャー、そして最後は知覧特攻平和会館で平和への祈りを行いました。 また合間合間には、豪華賞品が当たる抽選会(各エリア賞、部会長賞)を行い、ドキドキワクワクなひとときになりました。   ●まとめ 東日本大震災発生から10年、まずもって人と人の絆やつながりで力強く復興してきた南三陸町の人たちに敬意を表したいと思います。現地の復興が進むにつれて私たちの震災の記憶は徐々に薄れつつありました。今回の研修会では、あの時の記憶を再び呼び戻すとともに、復旧・復興の裏で現地では大変な努力や苦労があったことを学び、「安全」とは何かを考え、そしてコロナ禍の今、絆やつながりの大切さを再認識するものになりました。 そして、知覧の地を訪れた私たちは、76年前、国のために命をささげた方々に対して、今の日本は誇れる国であると胸を張って言えるのか・・・そう問われた研修会でもありました。 また、サンデン・リテールシステムさんのオンライン工場見学の動画、現地で説明を受けているかのようなクオリティでした。サンデン・リテールシステム労働組合の皆さん、ご準備本当にありがとうございました。 最後に、講演や事業所見学などオンラインでも十分に部会らしい活動ができる可能性を感じた研修会になりました。参加者にとってもコロナ禍での取り組みに参考になれば幸いです。次回以降の研修会でも充実した内容にしていきたいと思います。 (記:JAM電機部会事務局長 松本)  
  • オンラインでも電機部会らしく!!感染症対策・働き方改革・SDGs・DXの理解を深め、自分たちのニューノーマルを考えるきっかけに-第1回労使研修会(2021.1.20) 2021年2月6日
    2021年1月20日(水)Web会議システム(Zoom会議)にて、2021年度第1回労使研修会を開催し、50名(労側37名、使側13名)の方が参加しました。 ■講演の主旨と概要■ 新型コロナウイルス感染拡大が、日本のみならず全世界で歯止めがかからず終息の見通しが立っていません。一時的に減少に転じてもまた拡大するといった状況がしばらく続くものと予想されます。 一方、コロナ禍以前から言われていたデジタル革命いわゆる「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の実践や、政府が主導するも歩みの鈍かった「働き方改革」はコロナ禍の制限の中で一気に進もうとしています。 今後、新型コロナウイルスのワクチン開発・接種が進み安心して暮らせる時が来ても、私たちの生活や働くスタイル・環境は以前の状態に完全には戻らず、「ニューノーマル」と呼ばれるように、今のスタイルが当たり前になっていくと言われています。 さて?これからの「ニューノーマル」は、私たちの生活や働き方、企業活動、そして電機部会活動に具体的にどう関わってくるのか、ウイズコロナ時代に向けて、改めて今の段階で労使がしっかりと考え、認識の共有をしておくことが大事だと思います。 そこで、今回の労使研修会の講演は、各メディアでもご活躍で大変人気講師である日本マネジメント総合研究所合同会社の戸村智憲先生をお招きして、「感染症対策 × 働き方改革 × SDGs × DX = ニューノーマル ~『(まじめさ・楽しさ)盛り合わせ』のニューノーマルとは~」というご講演をいただくこととしました。戸村先生は国連での勤務経験もあり「SDGs」をはじめ「危機管理・リスク管理」・「企業経営」からドローンまで様々な分野に精通しており、今回の「ニューノーマル」とは、「DX」とは、についても、具体的にわかりやすく、明るく前向きなお話しをいただけるかと思います。コロナ禍で将来への不安を抱え気分も沈みがちになっている今だからこそ、戸村先生のお話を聞いていただき、皆さんが将来に向けて少しでも明るく前向きになれるきっかけに、そして、一つでも多く何か感じるもの得るものがあれば幸いです。 ●はじめに 昨年度はコロナ禍による第2回目の労使研修会を開催できなかったため、今回は1年ぶりの労使研修会となりました。また、従来の労使研修会は休日(日曜)開催が恒例ではありましたが、オンラインによる開催であることを踏まえて、幹事会で検討しまして、平日の夜での開催となりました。 以下にその様子を報告します。 ●労使代表幹事あいさつ まず、熊谷労側代表幹事からは「お仕事終わりのところ出席いただき感謝する。緊急事態宣言が出されている中でも、街の人手の多さはあまり変わってないように思う。こういう状況なので皆さんに直接お会いすることが出来なくて残念だが今は我慢する時である。本日は戸村先生をお迎えしてSDGsとかDX、ニューノーマルといったタイムリーな話題をわかりやすく説明いただけるかと思う。」とご挨拶いただきました。 また庄司使側代表幹事からは「ご準備いただいた事務局をはじめ幹部の皆さんに感謝する。ウイズコロナ、アフターコロナに関する話を聞けるかと思うし知識を深めたい。出席の皆さんにとっても一つでも多く有益なものが得られればよいと考える」とご挨拶いただきました。 ●講演 今回の講演は、 ◎テーマ:感染症対策 × 働き方改革 × SDGs × DX = ニューノーマル ~『(まじめさ・楽しさ)盛り合わせ』のニューノーマルとは~ ◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま でした。 戸村先生からは、感染症対策やDX、SDGsやニューノーマルといったタイムリーな話題をわかりやすく解説いただき、またコロナ禍で気分も沈みがちである中で関西弁バージョンにより語り口調で講演いただき、出席者皆、明るく前向きな気持ちになれるお話でした。 事後の講演に対するアンケートによると、多くの参加者から、一つひとつをテーマとして、もっと具体的に深く聞きたいという続編を期待する声が多く寄せられました。 次回以降、続編を検討していきたいと思います。   ●情報交換会 講演の後は、労使、労側はエリア単位にそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:講演の振り返り、単組春闘取り組み状況、使側:JAM春闘方針説明、他)
  • 働き方改革におけるJAMの取り組みを共有する-第1回労使研修会(2020.1.26) 2020年2月13日
     2020年1月26日(日)友愛会館(東京・港区)にて、2020年度第1回目の労使研修会を開催し、42名(労側31名、使側11名)の方が参加しました。 —–講演の主旨と概要—– 2020年4月1日に、改正された「パートタイム労働法※」、「労働契約法※」ならびに「労働者派遣法」が施行され、企業労使での対応が求められています。これまでの労使研修会のアンケートにおける参加者皆さまのご要望も踏まえ、第1回目の労使研修会において、改めてこれら法改正が求めるものについて確認を行い、社員みなさんにとって、納得性のある規定の整備を行うことを目的に、川野副書記長よりご講演いただきます。(※中小企業は2021年4月1日施行) これら法改正が「同一労働同一賃金」と表されることが多くあり、対応について慌て、不安になることもあろうかと思います。ですが今回の改正を再確認すれば、改正前の法律が求めていたものを再整備したものであり、これまで労使で整備してきたものを今一度確認することで、法改正への対応が可能となる部分もあろうかと思います。どのような考えを持って法改正へ臨むか、共有する機会とさせていただきます。 また、処遇整備における労働者過半数代表という立場の労働組合の重要性の再認識、労働時間の上限に関して気にしたいポイントの振返りもご講演の中に盛り込んでいただきます。 ———————— 労使研修会の開催に際し、労使それぞれの代表幹事のお二方よりご挨拶を頂きました。 ●熊谷労側代表幹事ご挨拶要旨  日頃よりの部会活動へのご協力に感謝する。2020年は東京オリンピック・パラリンピックが予定されている。パラリンピックの成功がカギである。成功するとは、客席をうめることである。二次募集も始まっているので、是非応募し成功につなげていこう。また、この期間は働き方に変化が求められるかもしれない。労使で協議を行い、のり切っていきたい。 ●庄司使側代表幹事ご挨拶要旨  人事にとって、国の制度が変わっていて騒がしさを感じる。2016年末の政府発信の働き方改革の目的は、正規社員と非正規社員の処遇をあげてくれ、非正規社員の賃金をあげてくれということではないか。労働組合が非正規社員の処遇向上を求めて、会社が拒否すると思われがちであるが、過去は逆の構図であった。欧米では、役割に応じて賃金が決まり、賃金格差をうむことで統制をとっている。様々なセミナーに参加しているが、どう対応すべきか悩んでいる部分もあり、本日の講演は楽しみにしている。 続いて、川野JAM副書記長より「働き方改革におけるJAMの取り組み」と題して講演いただきました。 ◆講演要旨  2020年4月1日よりハートタイム労働法、労働契約法が改正され大企業に施行されます(中小企業は2021年4月1日)。この改正をマスメディアでは“同一労働同一賃金”と表されることが多く、「同じ労働には同じ賃金を」と誤解も生じています。この法改正が求めるところは、『雇用形態の違いによる不合理な待遇差の禁止規定を整備』することです。企業労使においては、賃金や一時金、手当といった1つ1つの待遇ごとに不合理な待遇差がないかを精査することが大変重要であり、職務内容、職務内容・配置の変更範囲が同じ場合には差別的取り扱いがないよう制度整備を行う必要があることを、参加者全員で共有しました。 講演の後は、労使それぞれに分かれて情報交換を行いました。(労側:単組春闘取り組み状況、使側:JAM春闘方針説明、他) 最後に懇親会を行い、豊富な種類のお酒と会話を楽しみました。残念ながら企業再編の中で解散した単組の元委員長の池内さんもご参加いただきました。 (記:事務局長 八木佳紀)
  • 自然災害への備えを学ぶ-2019年度第2回労使研修会(2019.8.3-4) 2019年9月11日
    2019年8月3日(日)ホテル飛鳥(新潟・長岡)にて労使研修会を開催し、44名(労側36名、使側8名)の方が参加しました。この労使研修会は「頻発する自然災害への備え ~労使それぞれの立場において~」と題した講演会、長岡花火大会見学というスケジュールですすめました。 —–講演の主旨と概要—– 今回の労使研修会の会場として設定した新潟県長岡市では、長岡まつり大花火大会が8月2日・3日に開催されています。この大会は、茨城土浦・秋田大曲とともに日本三大花火大会と言われています。これら2つは競技花火大会ですが,長岡まつり大花火大会は鎮魂・慰霊を目的とした花火大会です。長岡は、1945年8月1日の長岡空襲(山本五十六連合艦隊司令長官の出身地である長岡が爆撃された)、および2004年中越地震・2007年中越沖地震とたびたび起こる中越地方での大きな地震を経験しました。長岡まつり大花火大会は戦争あるいは相次ぐ自然災害に対して、鎮魂・慰霊、平和への祈り、復興を祈念するための花火大会として開催されています。 近年、大地震や台風といった自然災害が頻発し、私たちJAMの組合員においても残念ながら2名の方の尊い命を失いました。被災された方々も多く、通常の日常生活に戻るために苦労を強いられました。 この長岡花火の鑑賞、危機管理教育研究所による講演を通じて,私たちは平和,頻発する自然災害への備えについてどのように思い、従業員・組合員に何を伝え、何をすることができるのか。このことを自らが考えるきっかけになればと思います。 ———————— まずは、研修会の開催にあたって、労組それぞれの代表幹事よりご挨拶頂きました。 続いて、国崎信江講師(危機管理教育研究所 代表・危機管理アドバイザー)による講演会です。 参加された方々は、「初動対応を確実にする”ファーストミッションボックス”」の重要性や、「型にはまりすぎた避難訓練の効果のなさ」に納得されていました。 ※この研修会に欠席の方、資料をお渡しできますので、事務局までご連絡ください。 講演会のあとは、労使それぞれに分かれて情報交換会を開催しました。労側は、前段の講演会を聴いたうえでの感想やそれぞれの企業での被災体験について、意見を交わしました。 最後に、会場を川辺にうつして、長岡花火大会を鑑賞し大きく美しい花火に酔い浸っていました。 <撮影:熊谷部会長> (記:事務局長 八木佳紀)
  • 日本の人事管理の課題-2019年度第1回労使研修会(2019.1.27) 2019年2月14日
    2019年1月27日(日)東京・友愛会館にて、2019年度初めての労使研修会を開催しました。時節柄、インフルエンザや風邪などが流行し、当日に欠席となった方々もいらっしゃいましたが、42名(労側29名、使側13名)の参加があり、冒頭労使それぞれの代表の方よりご挨拶いただきました。 【講演会開催の主旨】 2018年度第2回労使研修会で「モノサシがない日本の労働市場 ~公正な労働取引の理論~」と題し、大藪講師より労働の需給状況によって労働条件が調整される外部労働市場(ELM)、企業の個別事情に応じて個人の報酬が決まる内部労働市場(LMN)の概念、課題について講演いただきました。参加者の皆さまより、人事制度やマネジメントには一貫性が大切であること、日本の労働報酬の考え方の理解が進んだ、大藪講師に再度講演いただきたい、との声をいただきました。 これらを踏まえ、人材マネジメント(HRM)の観点を踏まえた日本における人事制度の課題について、今回も大藪講師に講演をお願いすることとしました。2019年4月から労働法制が改正を迎え、各組織にて対応が必要となってきます。制度改定といった形の対応も重要となってきますが、HRMの重要性も忘れてはいけません。このような気づきをいただき、各組織にて何らかのヒントとなるよう期待し講演会を開催しました。 ●講演会テーマ 「日本の人事管理の課題 ~賃金・公正・人材の基礎理論~」 <そもそも何が問題か?> 1.誰がどれだけもらうべきか? → 分配の公正問題 2.なぜ社員は頑張る/らないのか? → 心理的契約、動機づけ 3.賃金はどのように決まるのか? → 賃金制度、労働市場 4.そもそも社員はみな同じか? → 人材の類型 5.職務と能力の不一致? → 昇進のしくみ 後援会の後は、労使それぞれに分かれて会議を行いました。 ●労側情報交換会:2019春闘情報交換 ●使側情報交換会:JAM2019春闘方針説明(JAM平野氏)、情報交換 (記:事務局長 八木佳紀)