「当たり前のことを当たり前にやる」でも自社の当たり前が社会の非常識になっていないか?企業や組織の相次ぐ不祥事を受けて、あらためて労使で「コンプライアンス」、「企業ガバナンス」、「危機管理広報」について考える ー第1回労使研修会(2024.1.28)

2024年1月28日(日)貸会議室ビジョンセンター田町およびWeb会議システム(Zoom会議)のハイブリッドにて、2024年度第1回労使研修会を開催し、総43名(労側33名、使側10名)の方が参加しました。

■スケジュール■
13:30 郡山りょうごあいさつ
13:45 講演会
15:00 (労使分かれての)情報交換会
17:30 夕食懇親会@アリスアクアガーデン田町

■参加者■
<労側>24単組・33名
<使側>8企業・10名

戸村先生の講演

情報交換会の様子

■講演の主旨と概要■
このところ企業や組織の悪しき慣習や風土による長年蓄積された事案が発覚した不祥事が頻発しています。そして不祥事が発覚後も公表が遅かったり当事者意識の欠けた対応が「隠ぺい」「責任逃れ」などと余計に批判を浴び、企業や組織のイメージを著しく落としたり悪化させています。
また、そもそも企業や組織には不祥事を起こさない「コンプライアンス」意識が求められているとは思いますが、顧客によるイタズラ動画が炎上し不安を広げた事案も出てきており、どれだけの「企業ガバナンス」をもってしても防げない危機が存在します。今の時代はインターネットやSNSの普及により、情報の伝達が迅速かつ広範囲に行われるため、不祥事や事案が発覚した場合、不確実な情報や批判的な意見が瞬時に拡散される可能性もあります。
いかに不祥事を未然に防ぎ、また危機を最小限に抑え、企業や組織の信頼やイメージを守るためには、「企業ガバナンス」および「危機管理広報」がどれだけ機能するのかが大事であると考えます。
電機部会ではお馴染みの戸村先生はまさに「危機管理・リスク管理」および「企業経営」が専門分野です。そこで、今年も、というか今年のテーマこそ戸村先生をお迎えし、「コンプライアンス」「企業ガバナンス」「危機管理広報」について、かみ砕いてわかりやすくお話いただこうと思います。
本講演が皆さまの企業や組織の発展につながることを期待しています。労使共に、多く方の参加をお待ちしております。

●はじめに
研修会開催に先駆けて、2025年7月参議院選挙のJAM予定候補者である「郡山りょう」氏にお越しいただきごあいさつをいただきました。その後、研修会を開催しました。
以下にその様子を報告します。

●労使代表幹事あいさつ
まず、熊谷労側代表幹事からは「休日の中多くの皆さんに出席いただき感謝する。まずは元日に起きた能登半島地震、230人を超える犠牲者、まだまだ多くの被災者の皆さんが避難を続けている。亡くなられた方々のご冥福と被災者へのお見舞いを申し上げる。さて、ここ数年講演いただいている戸村先生。相次ぐ不祥事の中、コンプライアンス・ガバナンス・危機管理広報と戸村先生の専門分野であり、今回もわかりやすく説明いただけると思っている。理解を深めたい。春闘については、昨年大幅なベア獲得となったものの実質賃金は低下し続けている。過年度物価上昇率が3.0%と言われている。今年も物価上昇を超える要求をしていかなければならないと思っている。後郡山りょう。さきほど立派なごあいさつをいただいた。この間村田きょうこ議員の取り組みを進めてきたわけだが、村田議員は基幹労連の組織内議員。JAMの組織内国会議員の実現を成し遂げなければならない。また研修会後には懇親会も予定している。有意義な研修会にして楽しさの場につなげたい。」とご挨拶いただきました。
また井上使側代表幹事からは「以前労側事務局長をさせていただいていたが、ご縁あって使側代表幹事として戻ってきた。これからよろしくお願いする。地震で犠牲・被災された皆さんにお悔やみとお見舞いを申し上げる。時期的に春闘もそうだが、今日の戸村先生の講演テーマはコンプライアンス。労使で考えると良い言葉が付けられているが、企業活動を営んでいるものとして、労使一緒になって会社を守っていくためにどうしたらいいか、そのために役に立つお話が聞かせていただけることを楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。

●講演
今回の講演は、
◎テーマ:労使で考えるコンプライアンス・企業ガバナンス・危機管理広報
◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま
でした。
4年連続でご登壇いただいた戸村先生。相次ぐ企業や組織の不祥事の中で、「当たり前のことを当たり前にやる、だけど自分たちの当たり前が社会の非常識になると不祥事のもとになる」、「かけてはいけない天秤にかけてしまうと不祥事の落とし穴にはまる」、「コンプライアンス違反という言葉は使わない、法令順守だけではなく、法令順守+社会的規範となる行動をどれだけとれるか」など今回においても戸村節でわかりやすくお話しいただきました。

●情報交換会
講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:春闘関連の情報交換、使側:JAM春闘方針説明・情報交換、他)
労側の情報交換会では、今年の春闘は各単組より物価上昇に負けない、昨年を上回る賃上げ要求をしていきたいという力強い意見が多く寄せられました。

●懇親会
佐藤労側幹事の司会と熊谷労側代表幹事の乾杯のご発声で懇親会がスタートし、井上使側代表幹事による中締めで閉会となりました。電機部会の楽しさの部分である懇親会は終始良い雰囲気で参加者間で各々懇親が深められました。

●さいごに
開催日程について、コロナ禍前までは、1月末の日曜日の一日開催が通例でした。今回はそのパターンで実施しましたが、出席者の皆さんの感想や反応などを見ていて、特に大きな不満・不安はなさそうでしたので、来年以降も第1回労使研修会は、この日程と対面開催(Web併用)を基本に計画したいと思います。早いですが皆さんご予定のほどどうぞよろしくお願いします。
講演内容については、戸村先生には4年連続での講演依頼となりましたが、今タイムリーな話題でもある企業や組織・個人の不祥事や事件がテーマでもあり、この分野に特に精通されている戸村先生からいつもの通りかみ砕いてわかりやすく説明いただけたと思っています。皆さんの今後の活動に少しでも役に立つもの、気づきとなれば幸いです。
今後も電機部会ではコロナ禍前の当たり前を取り戻す活動、つまりまじめさ楽しさ盛り合わせのてんこ盛りの活動を進めていきますので引き続き皆さん積極的なご参加をどうぞよろしくお願いします。
(記:事務局長 松本康)

 

 

 

2023年度第1回西日本エリア会議

2022年11月9(水)にテラサキ労働組合の組合事務所にてJAM電機部会2023年度第1回西日本エリア会議をリアル(対面)にて開催いたしました。

前日11月8日に大阪府では警戒度「黄信号」に引き上げられましたが、感染防止対策を実施した上で、7単組10名の方にご参加いただきました。議長、部会長からのご挨拶では、10月30日に行われました電機部会総会参加の御礼と、エリア会議、リアル参加で久々に皆さんにお会いできてうれしい事。WEBとリアルを使い分けて、しっかりと感染対策を実施して、出来る時には、リアルでの会議を実施していきたい事。物価上昇がガンガン来ている春闘では、組合員の生活を守る為、しっかりと要求していきましょう。そして、懇親会での料理は、中華の料理長(陳 歩 梨泰院)さんに振る舞ってもらう事の、お話を頂きました。本部報告では、津田弥太郎さん旭日重光章の受章についてと、連合方針をベースとして、各産別の春闘方針進捗状況についての報告をして頂きました。

単組報告では、今回もリアル対面で、初めてエリア会議に参加するメンバーもおられましたので、自己紹介を交えた報告をして頂きました。各単組からの報告内容は、営業みなし労働、営業手当、サービス手当、借上げ住宅、社宅に住める資格、出張手当、業務提携、資本提携、有給の付与、賃上物価上昇、若年層の離職、高齢者雇用、積立年休制度、価格転嫁、年間労働日数、など多くの内容について、西日本エリアで情報の共有を図り意見交換を致しました。会議の後、懇親会をテラサキ労働組合事務所にて開催し、おいしい(陳 歩 梨泰院)さんの手料理を堪能しながら懇親をさらに深めました。そして、交流会では楽しさてんこ盛りで、おおいに盛り上がり、西日本エリアの結束を図れた、有意義な会議開催でありました。準備していただいたテラサキ労働組合の皆さま、料理長(議長)には、大変感謝致します。ありがとうございました。

2022年度第2回西日本エリア会議

2022年6月17(金)にテラサキ労働組合の組合事務所にてJAM電機部会2022年度第2回西日本エリア会議をリアル(対面)にて開催いたしました。当日は、気温30度近くまで上昇した大変暑い中、6単組10名(+1名OB)の方にご参加いただきました。議長、部会長からのご挨拶で、久々の対面での実施で、まじめさ、楽しさ、盛り合わせのてんこ盛りで、電機部会らしさ(西日本)を出していきましょう。そして、本部報告では、村田きょうこのお願いと、他労組の取り組み事例報告をして頂きました。今回は、久々の対面で、初めて電機部会に参加するメンバーも多くおられましたので、まずは、全員の自己紹介から始め、会議では、各単組の近況報告、春闘、政策実現取組等、の意見交換を行い、情報共有を図りました。会議の後、懇親会をテラサキ労働組合事務所にて開催し、おいしい手料理を堪能しながら懇親をさらに深めました。そして、交流会では楽しさてんこ盛りで、おおいに盛り上がり、西日本エリアの結束を図れた、有意義な会議開催でありました。準備していただいたテラサキ労働組合の皆さま、議長には、大変感謝致します。ありがとうございました。

2022年度第1回東日本エリア会議

2021年12月19日(日)~20日(月)にかけて、東日本エリア会議を開催しました。

今回は、2年ぶりに東京を離れ、久しぶりに仙台での開催となりました。17名の出席者のうち、15名がリアルでの参加、2名がリモートでの参加で計17名での会議となりました。新型コロナの影響により各社働き方も変化してきており、そんな中制度に関して、労組活動や運営方法についてなど多くのディスカッションテーマをいただきました。

新型コロナも落ち着いたいたこともあり久しぶりの懇親会も開催することができました。何とか仙台名物「牛たん」を食すこともできました。(写真は掲載しません。笑笑)

翌日は、久しぶりに仙台での開催でもあり、東日本大震災からちょうど10年が経過したこともあったので、被災地である名取市閖上地区へ訪問し、語り部さんからの説明を受けました。語り部さんより写真や映像を使いながら当時の事を詳しく聞くことで、改めて貴重なお話しを聞くことができたと思います。

必要に応じてリモート会議をすることは必要ですが、リアルでお会いして、会議の内容以外の事も情報交換したり、友好を深めることの大切さを実感した2日間でした。

2021年度第3回東日本エリア会議開催報告

2021年9月26日(日)13時より、JAM本部の会議室にて東日本エリア会議を開催しました。今回もリアルとリモートの併用での開催でしたが、COVID-19の感染者数も減少してきたこともあり会場には11名、リモートで3名、計14名の出席で開催いたしました。今回はオブザーバーとして国際経済労働研究所からも2名の出席がありました。

単組報告に加え、恒例のディスカッションテーマについて各組織からの情報提供を受けました。今回はコロナ禍における機関決定方法や役員選出など在宅勤務が多くなっている中での組織運営についてのテーマが多く出されました。

次回エリア会議は12月に実施予定ですが、次回こそは仙台での開催ができることを目標に頑張っていきたいと思います。

2021年度第2回東日本エリア会議

2021年5月9日(日)13:00より第2回東日本エリア会議を開催しました。

による緊急事態宣言の延長を受け、今回の会議についても友愛会館を本会場とし、ZOOMによるWEB会議も併用での開催となりました。

お互いの会社状況や春闘結果の報告をいただいた後、皆さんからいただいたディスカッションテーマについて各組織の取組状況などを報告いただきました。

COVID-19の影響もあり、活動に制限がある中、どのように各組織が活動しているのかなど色々なテーマについて情報交換を行いました。集合形式での活動がやりにくい中、各組織工夫をされていることがわかり、非常に参考になりました。

このような状況でなかなか、「まじめさ、楽しさ、盛り合わせ」の「楽しさ」の部分を実現することが難しいですが、はやく皆さんで「楽しさ」の部分を実現できるようになりたいと改めて感じました。

 

2020年度第3回西日本エリア会議

2020年7月15日(水)に5単組8名が参加しJAM電機部会2020年度第3回西日本エリア会議を開催いたしました。

今回の会議では、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止対策を万全にして、前回のWEB会議に参加できなかった単組にも参加していただき、大阪市内の会場にて会議を行いました。会議では、前回同様、企業状況、COVID-19への対応状況、組合活動に関する状況についての意見交換を実施し情報の共有を図りました。又、今回西日本が担当の総会について、現状を踏まえて、今後の方向性について意見交換を行い認識の統一を図りました。

今回はソーシャルディスタンスの確保、マスク着用、短時間でのリアル会議を、少数人数で行ったが、やはり電機部会では、「顔合わせ」「心合わせ」「しあわせ」「まじめさ楽しさ盛り合わせ」が早期に実現できるようになる事を、切に願った会議で御座いました。

2020年度第1回西日本エリア会議

2019年12月11(水)に寺崎電気株式会社のトレーニングルームにてJAM電機部会2020年度第1回西日本エリア会議を開催いたしました。当日は、年末の忙しい時期にもかかわらず、9単組14名(+1名)の方に参加いただいた、トレーニングルームや寺崎電気の概要説明を確認し、議長より単組の悩みや、聴きたい事をディスカッションをして頂いて、西日本の懇親を深めようと、開会の挨拶を頂きました。

JAM本部報告では、医療関連、組織拡大の報告があり、医療関連について話し合いを行いました。

今回のエリア会議では、第一回労使研修会、20周年記念行事(海外視察)、総会・レセプション(西日本担当)、単組報告について話し合いを行い、各単組の報告では、ほとんどの単組で厳しい状況である事の報告がなされました。

意見交換会では、フレックスや、みなし労働、時間年休、勤怠時間管理、各種手当、出張時の移動についてなどに関する活発な意見交換を行い、情報共有を図ることが出来ました。

会議の後、懇親会をテラサキ労働組合事務所にて実施致し、焼肉、フグ鍋、唐揚げ、カレー、麻婆ナスなどを、組合長を中心に手作りして頂き、できたて熱々を、お腹いっぱい美味しく堪能させていただきました。西日本エリアの結束を図れた、有意義な会議開催でありました。準備していただいたテラサキ労働組合の皆さまには、大変感謝致します。ありがとうございました。

2018年度活動を振り返る-第3回労使幹事会(2018.9.5)

 2018年9月5日(水)東京・友愛会館にて、2018年度第3回労組三役会議(8名/9名)・労使幹事会(労側8名/9名、使側5名/9名)・労組幹事会(13名/18名)・使側情報交換会(5名/9名)を開催しました。台風21号の影響が残る中、参加されました。会の冒頭、代表幹事からご挨拶がありました。
・大川労側代表幹事
「JAMは田中ひさやの取り組みを展開しており、各組織では政策実現活動を行う理由を話してまわっている。会社の代表者の皆さまがいらっしゃるが、先頭に立ってという訳ではないが、この労働組合の活動にご理解を賜りたい。」
・加藤使側代表幹事
「昨日は台風の接近により午前中のみの業務となった。日中に名古屋に台風が来るのは久しぶりであり、改めて怖さを感じた。会社としての被害はないのが幸いで阿多。家では、保育園が休みになった子どもが、パワーを持て余しているため銭湯に行ったが、人が多かった。停電の影響と思われる。皆様のご無事を祈りたい。」

 報告議案では、第2階労使研修会について振返りました。「モノサシがない日本の労働市場 -公正な労働取引の理論-」をテーマに掲げた講演会について、講演後のアンケートでは「人材マネジメントの基礎的な理論を楽しく学ぶことができた」、「人事制度は一貫性が大事」、「非常に難しい内容であると思う。こういった内容こそ横の情報交換が有効だと思う。」などの意見が寄せられました。今後の研修会で取り上げたいテーマとして、「今回のテーマの再講演」、「衡平理論」があがっており、これら内容での実現性について検討していくこととしました。

<第3回労使幹事会議案>
1.報告事項
(1)第2回労使研修会
(2)JAM電機部会新加盟単組
2.協議事項
(1)第20回総会、第19回労使会議総会に向けて
(2)2019年度役員体制について
(3)2019年度第1回三役・幹事会、労使幹事会について

<今後の会議予定>
●JAM電機部会第20回総会・労使会議第19回総会
 ・日時 2018年10月28日(日)13:00 ~ 29日(月)12:00
 ・会場 TKPガーデンシティPREMIUM名古屋ルーセントタワー
 ※29日はCKD株式会社様の事業所見学の予定です。

2018年度第2回西日本エリア会議

2018年3月29日 島津労働組合会館SUN21(株式会社島津製作所)にて、第2回西日本エリア会議を開催いたしました。  春闘中で年度末の月末と言う大変、多忙な時期にもかかわらず、10単組、18名(OB含む)の多くの方に御参加いただき、ショールームの見学、春闘状況報告を行いました。  今回場所の提供を快く承諾していただきました、島津労働組合様、ありがとうございました。

 

まず最初に、島津製作所様のショールームを見学させて頂きました。 説明では、社員も知らないような多彩な製品があり、新製品から140年の歴史が感じ取れる製品まで、御説明いただき、主要製品のデモンストレーションも実施いただきました。

今回の会議場所である、島津労働組合会館SUN21は、1996年に労働組合50周年記念事業で建てられ、20年が過ぎ大幅修繕工事が実施され、外壁、防水工事、空調関係、バーベQ設備などが一新されました。

春闘状況報告では、各単組から、それぞれの状況報告をしていただき、最後にまとめて質問を受け付け、その質問に対して話し合いを実施いたしました。今回の質問では、育児休暇手当てについて、ベアUPの要因についてなどの質問について確認し共有を図りました。

今回の西日本エリア会議では、OBや電機部会でない単組の参加があり、会議後の懇親会(島津共済会館)・交流会(二キ会)で大変盛り上がり、西日本エリアの結束を図れた有意義な会議開催だったと思います。