「(まじめさ楽しさ)盛り合わせのてんこ盛り」に「+S(スマート)」を加え、様々な状況に対し臨機応変に創意工夫しながらメリハリをつけて活動することで部会のさらなる発展をめざすことを確認 -電機部会第27回総会・電機部会労使会議第26回総会・第1回労使研修会(2025.10.26)

2025年10月26日(日)静岡熱海・ホテル大野屋にてJAM電機部会第27回総会・JAM電機部会労使会議第26回総会を開催しました。また総会後には引き続き第1回労使研修会として、横河電機株式会社の大須賀さんによる講演会を開催しました。

★参加人数★
労側:28単組・34名、使側:6企業9名

●はじめに
今回の総会では、部会のテーマである「(まじめさ楽しさ)盛り合わせ」のてんこ盛りに「+S(スマート)」を加えて活動していくことが確認されました。昨年まで部会総会と労使会議総会は別々に開催していましたが、両総会では重複する部分も多いことから、「+S(スマート)」のスタートにあたる本総会から、両総会をまとめて開催することにしました。また総会後に引き続き研修会を開催してまじめさを凝縮したものとしました。さらに総会後は楽しさを前面に懇親会や二次会を開催するなどまさに「+S」となるメリハリをつけた総会の一日となりました。
以降で総会と第1回労使研修会の様子を報告します。

●第27回総会・第26回労使会議総会
総会の冒頭では、熊谷部会長・労側代表幹事より「休日お忙しい中お集まりくださり感謝する。この一年、「(まじめさ楽しさ)盛り合わせ」のてんこ盛りの活動ができた。特に部会結成25周年海外視察も今回は無事に事件なく開催できた。春闘では今年も物価を上回る賃上げを実現できた。そして郡山りょうを国政に送ることもできた。今回をもって多くの皆さんが退任される。これまでのご活躍に感謝申し上げる」とご挨拶がありました。
また、井上使側代表幹事より、「こうして総会が無事開催され、部会活動が活発に行われていることを嬉しく思う。私は以前労側の事務局長を務めていたこともあり、またこうして使側の代表幹事も務めることができ貴重な経験となった。労使両方の立場を経験する中で、やっぱり一番大事なのは現場で働く者の生産性であったり、働きがいであるわけだし、労使が同じベクトルで様々なことに取り組んでいければと思う。そして政治社会が混迷しておりどうなっていくかわからないが、郡山りょうを通じて盛り上がっていくことを祈念する。最後に私は退任となるが後任の辻本も引き続きよろしくお願いする」とご挨拶をいただきました。
続いて、JAMを代表し安河内会長より「3つのことをお話する。1つ目は郡山りょうを国会に送ることができたことにまずは感謝する。もちろん国会議員になることが目的ではなく、これからぜひみなさまの厳しくそして温かい目で郡山りょうを見ていただき、現場の声で郡山りょうをさらに大きく育てていただきたいと思う。そしてその先に村田きょうこの選挙もある。2つ目は春闘の話である。連合としては水準は昨年度と同水準の全体「5%以上」、中小に関しては「格差是正分1%をのせて6%以上」、そして非正規に関しては「最低賃金が今年6.4%上がっているので、それを上回るという意味で7%以上」の方針。ただ昨年度との違いは「5%以上をめざす」から「5%以上にこだわる」と変えている。何にこだわるのかというと、昨年度は連合全体で平均では5%以上の賃上げを獲得したが、それを達成した単組の割合でいうと5割を切っている状態。なので連合としては2026 春闘は「ひろがり」を重視した春闘にしていきたい。全ての単組、全ての組合員が定昇込みで5%以上の賃上げができることにこだわりたいということ。そして人手不足も深刻であり、労働時間短縮も春闘の場で議論が必要になってくる。3つ目は組織拡大である。当初50万人組織をめざしていたが今は39万人。物価高もあいまって結果として財政面できびしくなってきている。皆さんにご迷惑をおかけするかもしれないがそうならないためにご協力をお願いする。以上JAMとしての連帯のごあいさつとする。ともにかんばりましょう」とご挨拶をいただきました。

本総会では2026年度の活動方針・活動計画が議案の中心となりました。2026年度は部会のテーマである「(まじめさ楽しさ)盛り合わせ」のてんこ盛りに「+S(スマート)」を加えて、様々な状況に臨機応変に対応しつつ、その都度創意工夫しながらメリハリをつけて部会活動をさらに前進させるとともに、先輩たちより受け継いできた電機部会のDNAを次の世代へと継承することも意識して活動していくことを満場一致で確認されました。同様に、他の議案(文下参照)についても満場一致で確認されました。

本総会を持って、電機部会の役員、労使会議の使側役員で計8名の方が退任されました。これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。

★電機部会役員退任者
副部会長・労側幹事:佐藤 元紀さん
副部会長・労側幹事:和田 孝宏さん
労組幹事:松山 裕一さん
労組幹事:猪狩 裕一さん
会計監査:神山 忍さん
使側幹事:井上 信治さん
使側幹事:浜野 修次郎さん
使側幹事:石井 達雄さん

【議事】JAM電機部会第27回総会
JAM電機部会労使会議第26回総会

1.主催者代表あいさつ(労側・使側)
2.JAM本部代表あいさつ
3.報告
(1)2025年度活動報告
(2)2025年度一般会計・分担金会計・特別会計報告
(3)2025年度分担金会計・特別会計 監査報告
4.議案
(1)2026年度活動方針・活動計画に関する件
(2)2026年度予算に関する件
(3)役員交代に関する件
(4)表彰に関する件

●講演
部会総会・労使会議総会の両総会を合わせてコンパクトな形で開催し、終了後に労使研修会を開催しました。
◎講演:健康経営と労働組合の役割
◎講師:横河電機株式会社 人財総務本部 診療センター 健康管理課
大須賀 祐子さま(元横河電機労働組合 執行委員長)
でした。長時間労働問題(時間管理)、賃金労働条件の改善、福利厚生の充実、働きやすい職場環境づくりなど、労働組合の活動というのは結局のところほぼほぼ健康経営に関連している活動であり、そしてさらに取り組んでいくと優秀な人財確保や定着(人手不足解消)、生産性向上、イノベーション創出、といったこともつながっているということをあらためて気づかされた講演でした。参加者の皆さんにとっても様々な気づきがあったものと思います。
大須賀さん、どうもありがとうございました。

■講演の主旨と概要■
昨今、健康経営と言われて久しいですが、いまや会社経営の一つの柱となってきています。従業員が健康的にやりがいをもって活き活きと働くことで、生産性が上がったり、従業員エンゲージメントの向上につながると言われています。では具体的にどういう取り組みを進めていけばよいのでしょうか。また労働組合として会社経営に具体的にどのように関わっていけばよいのでしょうか。
今回は会社で健康経営に関する業務を担当し、元労働組合委員長でもある大須賀さんに労使双方の立場で健康経営のイロハについてお話しいただきます。
(JAM電機部会 事務局長 松本)

●懇親会
総会終了後には懇親会を開催しました。栗栖労側幹事(副部会長)の司会で懇親会は始まり、熊谷部会長(労側代表幹事)の乾杯のご発声、メンバー間で懇親を深めたり情報交換したりと思い思いに過ごし、最後は井上使側代表幹事のご挨拶、そして佐藤労側幹事(副部会長)の中締めで終了しました。

●さいごに
今回開催にあたり、企画や準備、当日の進行まで多大なるご尽力いただきました中部エリア会議の皆さん、そして、企画や手配など影で大いにサポートいただきましたミヤコ国際ツーリストの野牧社長、本当にありがとうございました。
(記:事務局長 松本康)

10年前との変化は?日系企業離れの実態は?タイのものづくり現場の実情をリアルに視察!!多くの学びを得た海外視察に 部会結成25周年記念海外視察(2025.9.3~7)

■はじめに■
2025年9月3日(水)夜~7日(日)朝、部会結成25周年記念海外視察でタイへ行ってきました。JAM電機部会では5年ごとの周年行事として労使で海外視察を実施しています。今回は10年前の15周年記念時に行ったタイを視察先に選定し、10年前との変化、日系企業離れが言われるようになったタイのものづくり現場の実情を視察すべく、ものづくり人材を育成する現場である現地の工業大学、そしてその人材が活躍する現場である三菱自動車タイランドの2か所を訪問しました。
今回の視察には部会加盟企業労使から21名(労側19名、使側2名)の方が参加しました。
以下に写真と個人の所感で視察の様子を振り返ります。

■スケジュール■
9月3日(水)
・各地より関空・羽田の各空港へ
・[関西空港]24:55 JL727便にて空路バンコクへ
・[羽田空港]25:20 JL033便にて空路バンコクへ

9月4日(木) ~ 5日(金)
・タイ・スワンナプーム国際空港にて合流し、貸切バスで移動
・泰日工業大学(バンコク)訪問
・三菱自動車タイランド(チョンブリ・レムチャバン)訪問
・移動、市内見学(観光)

※宿泊ホテル
(バンコク)Le Meridien Bangkok
(チョンブリ・パタヤ)Sunbeam Hotel Pattaya

9月6日(土)
・市内見学後、スワンナプーム国際空港へ移動
・22:05 JL034便にて空路羽田空港へ ~9/7朝到着後 解散
・24:25 JL728便にて空路関西空港へ ~9/7朝到着後 解散

■参加者■
<労側>15単組・19名
<使側>2企業・2名

■今回の海外視察について■
視察先は、電機部会としては前回に続いて構成単組(企業)の拠点も多く存在するタイになりました。前回10年前(2015年)のタイは、日本でも大きく報じられた軍事クーデターや大洪水など大きな出来事はあったものの、当時に海外視察に行かれた人々の感想からは、ものづくり現場における不安のような声は聞かれませんでした。
しかし近年タイでは「日系企業離れ」が起きていると言われています。もともと日系企業のタイへの進出が加速したのは1980年代で、当時のタイの人々にとっては「給料が高い日系企業は憧れの就職先」と言われていましたが、10年前位から「国立大学の学生が日系企業に入社したがらない」など「日系企業離れ」の兆しがみられるようになりました。そこで実際にはどうなのか。10年ぶりにタイのものづくりの教育現場である「泰日工業大学」およびその人材が活躍する現場である「三菱自動車タイランド」を訪問し、現地のものづくり現場の実情をリアルに視察してきました。

■視察先① 泰日工業大学■
泰日(たいにち)工業大学(TNI)は、「学問を発展させ、産業の振興に寄与し、経済・社会に貢献する」を理念とし、日本的「ものづくり」思想のもと、専門能力、英語・日本語力、ビジネス実務など社会人基礎力を重視し、実践的な技術と知識を兼ね備えた学生を育て、主に在タイ日系製造企業に人材を送り出している大学です。タイの産業構造、タイ人学生の価値観が時代とともに変化する中で、日本的「ものづくり」人材をどのように教育しているのかを知れる良い機会になりました。

●得られた知見
・2025年の学生数は約3,500人、一番多い時は4,300人(2018年)。うち工学部は850人、情報工学は1,150人、経営学は1,000人。
・新しく創設した学科として、半導体工学が2026年からスタート。AIも計画中。
・主に工学部が「日本スタイルのものづくり」を学ぶ場。工学部の中に機械工学科がなく自動車工学科を設置してトヨタ自動車と連携し自動車のものづくり人材を育成。技能の基礎技術から最新技術までを学ぶ。
・タイの他の国立大学の工学部では、学生もクーラーの効いた涼しい部屋でコンピューターを使って設計をするのがエンジニア、現場で働くのはワーカーという意識が強い。泰日工業大学ではまずはワーカーとして現場の技能を学び身につけてからエンジニアとしての最新技術を学ぶ。どちらかというと高専、工業高校に近いところがある。
・日本語履修が必須。学内には日本語が点在。
・就職率は100%。就職先は在タイ日系企業:45%以上。主に工学部の卒業生。欧米系企業も最近増えてきている。中国、韓国系は5%程度にとどまっている。
・タイの日系企業離れは泰日工業大学においてはあまり感じられない。日系企業の魅力は変わっていない。給料を求める学生は欧米系・中国企業、安定を求める学生は日系企業を選択する。親世代を含めてまだまだ安定志向の学生が多く日系企業は人気。

・日系企業は働き方についてもタイ人を日本からの出向者と同じように扱うように配慮されているところが多い。長時間労働にもならないように配慮されている。ただ昇給や昇進が欧米系・中国企業と比べると遅いので人材が流れ出していることは懸念される。そういった意味で最近は日系企業同士で人材を取り合う動きもでてきている。

■視察先② 三菱自動車タイランド(MMTh)■
三菱自動車タイランドはチョンブリ県レムチャバンに位置し、三菱自動車の海外最大の生産工場です。そもそも自動車産業は100年に一度の大変革期と言われています。タイでも脱炭素化に向けた政府主導で電気自動車(EV)の普及が進んでおり、そこで中国EVメーカーが急伸、欧米自動車メーカーもEVで攻勢をかけており、さらには最近ではトランプ関税の影響など、先行きが見えない要素が数多くあり、タイにおいても自動車産業は「激変」の最前線です。構成単組(企業)をはじめJAMの中でも自動車関連の事業を手掛けているところも数多くあるため、タイのものづくり現場の実情を視察する企業としては最適であったと思います。

●得られた知見
・MMThは、第1、2、3工場(車種別車体組立)とMEC(エンジン組立)の4つの工場からなる三菱自動車における海外最大の生産工場。
・日系自動車メーカーのうち、タイ国内販売をメインにしているのがトヨタ自動車といすゞ自動車。三菱自動車は輸出をメインとしている。主力輸出先はオーストラリア(オセアニア)やフィリピン(アセアン)。
・タイでの自動車の輸出入はレムチャバン港からしかできない(バンコクは海が浅く、大きな船が接岸できないため)。MMThはレムチャバン港にほど近く(3.5km)、完成車はキャリアカーを使わず自走で工場から搬送できるのもメリット。
・中国EV車の攻勢(低価格、値引き)で、コロナ以降タイ国内販売の日本車シェアが9割から7割まで減少。危機感をもって、三菱自動車としては強みであるHEV車を中心に巻き返していこうという機運を高めている。
・安全性の観点では、現地スタッフが自主的に啓蒙ビデオの作成やカラクリの工夫などを行い、安全性の向上や作業効率の改善に取り組まれており、その高いモチベーションに感心。
・溶接工程においてはロボットが95%を担い、残る5%をあえて人の手作業。技能継承の観点からあえてそうしている。
・安全性・不具合管理として人的ミスを無くすためAIを活用するなど時代に合わせて様々な改善の取り組みを行っている。
・従業員の女性比率は17%程度とのこと。派遣社員(期間限定)から正規切替で一時期よりは減った。
・現地スタッフは活き活きとやりがいを持って働いている印象。駐在員の方々からの丁寧な、かつほんとうに熱意のこもった説明からもご活躍されていることを感じた。

■海外視察に参加して(松本所感)■
泰日工業大学訪問では、学長や副学長の踏み込んだお話を聞くことができた。まず就職先の45%は日系企業ということで、タイでの日本離れが著しいと言われているが、教育現場においてはまだまだタイにおける日本のイメージは悪くないようである。日本スタイルものづくりの教育、日本語の全員履修、日本文化や日系企業に触れる機会も多い泰日工業大学ならではのことなのかもしれないが、人材育成や福利厚生を含めたまだまだ残る終身雇用の日本型経営がタイ人には魅力的なプレゼンスなのであろう。「タイではまだまだ安定志向を求める親世代も多い、安定志向が強い学生は日系企業へ、昇進志向が強い学生は欧米・中国企業へ まだ日本は捨てたもんじゃない」という学長の話が印象的であった。日本スタイルものづくりの教育というのは、日本でいう工業高校や高専での教育体系であり、こと泰日工業大学の位置付けは工業高校以上高専未満という感じか。技能の基礎をしっかり学びものづくりの現場ですぐに実践できる人材を育成するということであり、そのまま日系企業の即戦力として活躍できる流れということだろう。
三菱自動車タイランド(MMTh)の工場見学では、なによりも第一印象として、とにかくローカルスタッフも日本からの出向者(駐在員)も、ものづくり(クルマづくり)に誇りとやりがいをもって働いておられるんだなという印象を受けた。とくにタイ人における日本の魅力は「ものづくり」であるということなのだろう。広大な敷地の中で、車種ごとおよびエンジン製造工場をそれぞれ持ち、各工場にまっすぐな製造組立ラインの長さ、製造したクルマは、自走して港へ運び船で輸出するというさすがは三菱自動車の最大工場であるということにまず圧倒された。また駐在員の方々から工場内を懇切丁寧にご説明していただき、よく来てくれました!という気持ち溢れるおもてなしに感銘をうけた。日本から遠く離れた地でご活躍されている姿をみていて、自単組でも駐在員から直接声を聞くため現地へ行く重要性を感じた。教育現場だけではなく、実際の働いている現場においても、日本離れというのは感じられなかった。

■さいごに■
今回の海外視察を通じて、参加者一人ひとりが多くを学び心から楽しんでいただけたものと思います。そして一連の行程を共にする中で、参加者同士の絆や部会の結束がより高まったものと思います。まさに「まじめさ・楽しさ盛り合わせ」のてんこ盛りの電機部会らしい海外視察になったのではないでしょうか。今回の海外視察を節目に、これから益々の部会発展を祈念いたします。引き続き、ともにがんばりましょう。
今回の海外視察は、三菱自動車三菱ふそう労連さま、三菱自動車工業労働組合京都支部さま、神戸マツダ労働組合さま等、産別を超えた多くの労働組合の仲間のご尽力があってはじめて実現できたものだと思います。ご尽力いただいた仲間に部会を代表して心より感謝申し上げます。そして今回の企画・準備・運営いただきましたミヤコ国際ツーリストの野牧社長さま、仁木顧問さまにも感謝申し上げます。皆様、本当にありがとうございました。
(記:事務局長 松本康)

「心理的安全性」や「傾聴」「カウンセリングマインド」といった離職防止につながるコミュニケーションの重要さを学ぶとともに、春闘を前にこれからの労使間、組合員同士、経営協議のあり方を考える良いきっかけとなる ー第2回労使研修会(2025.1.26~27)

2025年1月26日(日)~27日(月)に2025年度第2回労使研修会を開催しました。初日は大阪梅田リファレンス大阪駅前第4ビル貸会議室にて、労使分かれての情報交換会と懇親会を実施しました。また翌日には関西学研都市けいはんなにある(株)島津製作所 基盤技術研究所 SHIMADZUみらい共創ラボにて、「離職防止につながるコミュニケーション」をテーマにしたセミナーとSHIMADZUみらい共創ラボ施設見学を実施しました。二日間で総47名(労側39名、使側8名)の方が参加しました。
以下にその様子を報告します。

■スケジュール■
1月26日(日)
14:30 情報交換会(労使分かれて)春闘をテーマに
18:30 夕食懇親会@BAR LOUNGE 1818

1月27日(月)
10:30 講演「離職防止につながるコミュニケーション」@みらい共創ホール
12:45 昼食@みらい共創ラボ内食堂
13:45 施設見学「みらい共創ラボ」
15:15 終了

■参加者■
<労側>27単組・39名
<使側>7企業・8名

■研修会の主旨と概要■
電機部会労使において今後取り上げて欲しい講演テーマとして毎回挙がってくるのが「(若手の)離職防止」です。離職する要因は様々あります。例えば人間関係の問題、職場労働環境の問題、業務内容への不満、将来的なキャリア不安、などが挙げられるでしょうか。また社会環境の変化で転職市場が活発になり転職に対するハードルが下がっていることもあります。これらのうち社会環境の変化はどうすることもできませんが、職場労働環境の問題には、例えば長時間労働の問題など従来より労使で取り組んできており、また業務内容への不満、将来的なキャリア不安についても、社内公募制であるとか人事ローテーションとか業務の多様化・多能工化、教育・研修制度の充実など様々な施策・制度を労使で協議し取り組んでいます。一方、人間関係の問題については、各々様々であるため、これまであまり取り組めていないのではないでしょうか。昨今、心理的安全性、ハラスメントなどがキーワードとなってきている中で、人間関係の問題は「コミュニケーション」に起因する問題であるとも言えると思います。そこで、今回は1級キャリアコンサルティング技能士として「コミュニケーション」の観点でこれまで多くの方・企業の相談や支援に取り組まれている(株)HRハーモニーの代表である中村健三郎氏をお迎えし、「離職防止につながるコミュニケーション」という演題でお話しいただきます。皆さまにとって「コミュニケーション」という観点から「離職防止」を考えるきっかけにしたいと思います。
また今回は(株)島津製作所基盤技術研究所(けいはんな)のみらい共創ラボの施設見学を開催します。みらい共創ラボには、「コミュニケーション」が活発になる仕掛けが随所に取り入れられた施設となっており、コクヨオフィスも導入されています。
本講演および施設見学会が皆さまの取り組みに、また企業や組織の発展につながることを期待しています。労使共に多くの方のご参加をお待ちしております。

●情報交換会
労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:春闘関連の情報交換、使側:JAM春闘方針説明・情報交換、他)
労側の情報交換会では、各単組より要求内容の検討状況を報告し合いました。業績は厳しいが、それ以上に人手不足であり人財確保定着の観点から物価上昇を上回る賃上げと他社との格差是正を要求根拠として検討している単組が多かったのが印象的でした。
一方使側の情報交換会では、最初に安河内会長よりJAMやJCMの春闘方針をご説明いただいたのちに、企業間で情報交換が行われたようでした。

●懇親会
栗栖労側幹事の司会と熊谷労側代表幹事の乾杯のご発声で懇親会がスタートし、井上使側代表幹事による中締めで閉会となりました。引き続き懇親会には安河内会長にも同席いただき、雰囲気の良い店内で参加者間思い思いに懇親を深め過ごしていました。

●研修会
まず、司会の松本事務局長より、受入側労組によるあいさつを兼ねて本日の内容とスケジュールなどの話があった後、電機部会を代表して熊谷労側代表幹事より「島津製作所・島津労組の皆さん、本日は貴重な場の提供を感謝する、コミュニケーションを即す仕掛けが随所にみられる本当に素晴らしい施設である、春闘での情報交換では物価に負けない賃上げの実現、格差是正、人材の確保定着に向けていろいろと情報交換を行った、また本日の講演は中村先生をお招きして、皆さんから要望が強い離職、特に若手の離職防止のためのコミュニケーションがテーマとなっており私も楽しみにしている」とごあいさつをいただきました。
続いて、井上使側代表幹事より、「ようこそみらい共創ラボにお越しいただき感謝する、また私のキャリアコンサルティング技能士の勉強会仲間である中村先生による講演をできること嬉しく思う」と受入側企業としてまた講演主旨に触れたあいさつをいただきました。

●講演
今回の講演は、
◎テーマ:離職防止に繋がるコミュニケーションセミナー~離職の本質~
◎講師:株式会社HRハーモニー 代表 中村健三郎さま
でした。
井上使側代表幹事の知り合いということでご登壇いただいた中村先生。離職の本質を理解し、「傾聴」や「カウンセリングマインド」などのコミュニケーションスキル、「心理的安全性」のある環境、人それぞれの「個性」に応じたコミュニケーションの取り方が離職防止に繋がるというお話をいただきました。

参加者からは「上司部下のコミュニケーションがメインの話だが、組合員同士(同僚)でのコミュニケーションはどうすればよいか」、「部下側からのアプローチでアドバイスはないか」、「会社の理念やパーパスが最も大事であると理解しているがそれでよいか」などの意見や質問がありました。

また個人的に印象に残ったのが、「一緒に頑張っている人、応援してくれる人がいる、そういう環境があれば人は頑張れる」というコメントが印象的でした。労働組合運動は組合員が主役であり、組合員が主体性をもって参画すれば労働組合は益々活性化していくのではないか、またこれから始まる春闘をはじめ各労使交渉や労使協議などでも労使お互いにリスペクトして協議することで労使がともにより良い方向になっていくのではないかと思ったりしました。

●施設見学
講演終了後、堀場執行委員(島津労組)より、食堂の利用方法を説明したのち、郡山りょうおよび春闘に勝つという意味を込めた「勝つ(カツ)丼、お吸い物(紅白)、小皿(紅白)」の定食セットをいただきました。
昼食後、みらい共創ラボの施設内を見学しました。コクヨオフィスも取り入れて、研究アイデアやイノベーション創出の基となるコミュニケーションを活性化させる仕組みがあちこちに盛り込まれている施設でした。
研修会の最後に、仁木労側幹事より、「いよいよ春闘をむかえるが、物価上昇から組合員を守るという観点は労使で一致しているので労使で話し合って賃上げを実現していくべき、大阪の夜をそれぞれ過ごしていただけたものと思う、中村先生の講演はあらためていろんな観点でコミュニケーションということの重要性を理解できた、みらい共創ラボは本当に素敵な施設である」と今回の労使研修会としてのまとめのあいさつをいただき二日間の労使研修会を終了しました。

●さいごに
これからまずは春闘、そして夏は郡山りょうの取り組み、その後も25周年記念事業の海外視察を予定しています。まじめさ楽しさ盛り合わせのてんこ盛りの活動を進めていきますので引き続き皆さん積極的なご参加をどうぞよろしくお願いします。
(記:事務局長 松本康)

5年ぶりに対面での幹事会を開催し、年間の部会活動の方向性を確認-第1回労組幹事会(2025.01.06)

●はじめに
2025年1月6日名古屋伏見の貸会議室「スペース7番」にて労組幹事会(13名参加/18名中)を開催しました。コロナ禍を挟んで、実に約5年ぶりの対面での開催となりました。

●主要議事
幹事会では、冒頭、熊谷部会長からご挨拶を頂いた後、諸事情で例年より1ヶ月ずらして11月24日に開催した総会および翌25日に併設開催した第1回労使研修会の振り返りを行いました。開催後の参加者アンケートや幹事からの意見では、急な日程変更になったが無事に開催できてよかった、労使研修会との併設で調整しやすかった、会場アクセスがよかった、戸村先生の講演は聞きやすい、など前向きな意見が多く、悪い意見は特に挙がりませんでした。一方、今後のより充実した開催を見据えると、Web会議併用の必要性、宿泊無しの通い参加や大部屋宿泊の是非、などを考慮した運営を検討していくこととなりました。
次に1月26~27日に開催を予定している第2回労使研修会について、限られた時間の中で情報交換会をより有意義な時間にするにはどうしたらよいかなど当日の運営についての詰めの確認を行いました。
続いて部会結成25周年記念事業の海外視察についての内容検討を行いました。旅費が高騰しており早めの参加意思表明をお願いすることで費用面を抑えていきたいということを確認した。

<第1回労組幹事会議案>
1.部会長挨拶
2.報告事項
(1)JAM電機部会 第26回総会、第25回労使会議総会(2024/11/24)
(2)JAM電機部会 第1回労使研修会(2024/11/25)
3.協議事項
(1)JAM電機部会 2025年度 年間活動計画について
(2)JAM電機部会 第2回労使研修会(2025/1/26~27)
(3)JAM電機部会 結成25周年記念行事(海外視察)について
(4)JAM電機部会 各エリア会議について

今の時代に合わせて創意工夫しながら部会活動をさらに前進させるとともに、JAM業種別部会をリードする電機部会をめざす-電機部会第26回総会・電機部会労使会議第25回総会・第1回労使研修会(2024.11.24~25)

2024年11月24日(日)東京品川ビジョンセンター品川にてJAM電機部会第26回総会・JAM電機部会労使会議第25回総会を開催しました。また翌日11月25日(月)には第1回労使研修会として、東京大井町大井貸会議室にて戸村先生による講演会を開催しました。
★参加人数★
【部会第26回総会】労側:29単組・38名
【労使会議第25回総会】労側:29単組・37名、使側:8企業8名
【第1回労使研修会】労側:22単組・29名、使側:3企業3名

●はじめに
諸事情により当初予定から1か月遅れでの総会開催となりました。総会開催に先駆けて、2025年7月参議院選挙のJAM予定候補者である「郡山りょう」氏にお越しいただきごあいさつをいただきました後、部会総会を開催しました。続いて労使会議総会を開催し、総会後には懇親会を行いました。また、総会翌日には、第1回労使研修会として「ウェルビーイング」をテーマに戸村先生による講演会を開催しました。以降で総会と第1回労使研修会の様子を報告します。

●郡山りょうのごあいさつ
電機部会加盟単組の企業は、人々のライフラインに直結するモノづくりに携わっている企業が多い。電機部会として産業政策や業界の抱える課題解決を進めていくことで人々に全産業に影響を及ぼすようなことにもなる。部会活動に期待するととともに、7月の参議院選挙に向けてご支援をお願いする。

●第26回総会
総会の冒頭では、熊谷部会長より「能登半島地震で皆さま方この間ボランティア活動などされてきたと思うが、震災関連死が増えている。まだまだ継続的な支援が必要である。2024年度は20周年レセプションで始まった。20周年海外視察は状況踏まえて国内に切り替えて実施し「『(まじめさ楽しさ)盛り合わせ』のてんこ盛り」で開催できた。春闘では物価上昇に対応した賃上げを実現した。一方価格転嫁の取り組みはまだまだ道半ばである。ドラマ「民王R」の中でも価格転嫁の話が出てくる。本日の総会も皆さまで作り上げたい。」とご挨拶がありました。また続いて、JAMを代表し安河内会長より「春闘の議論が始まっている。JCMや連合での数字が見えてきているが、JAM内で議論している要求水準は高いように感じるかもしれないがJCM他産別と比べて一番低い水準である。そのあたり考慮して各単組の要求に落とし込んでほしい。政策実現活動については、先の衆議院選挙では野党が議席を伸ばしたことは褒められることだが、与党の一人負けって感じである。これから野党各党の真価が問われるはず。郡山りょうの取り組みだが、応援カードについては地方JAMへ任せており本部としては不安しかない。ただそこは各地方JAMのことを信じているので、各単組も各地方JAMを通じて取り組みを進めてできる限り取り組んでほしい。以上JAMとしての連帯のごあいさつとする。ともにかんばりましょう」とご挨拶をいただきました。

本総会では2025年度の活動方針・活動計画が議案の中心となりました。2025年度は引き続き、今の時代に合わせて創意工夫しながら部会活動をさらに前進させるとともに、他の業種別部会の活動の手本となり、JAM業種別部会をリードする電機部会をめざそうということを満場一致で確認されました。同様に、他の議案(文末参照)についても満場一致で確認されました。

なお、本総会を持って、電機部会の役員を3名の方が退任されました。
副部会長:萱場 隆弘さん、幹事:加藤 弘樹さん、幹事:鈴木 一隆さん
これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。

●労使会議第25回総会
冒頭、熊谷労側代表幹事より「休日お忙しい中お集まりくださり感謝する。労側の皆さまには前段の部会総会と話が重なるので主に使側の皆さまに向けてお話をさせていただく。能登半島地震から11ヶ月経過する中で震災関連死が増えている。引き続きの支援が必要であると思うで皆さまも継続したご支援をお願いしたい。2024年度の活動は、昨年20周年レセプションで神戸クルーズを開催し20周年海外視察は国内切替えて知覧へ行った。春闘は労使で話し合う中で物価上昇に伴う賃上げに取り組んだ。今後郡山りょうをよろしくお願いする。今期で退任の皆さまには永らくのご活躍に感謝する」とご挨拶がありました。
また、井上使側代表幹事より、「労使会議25回総会が開催されること心よりおめでとう。私は以前労側の事務局長を務めていたこともあるが、部会活動がその時からいい意味で脈々と続いていること嬉しく思う。政治社会が混迷しているが、やっぱり一番大事なのは現場の皆さまの生産性であったり、働きがいであったりと思う。労使同じベクトルで様々なことに取り組んでいきたいと思う。また一年どうぞよろしくお願いする。」とご挨拶をいただきました。

全ての議案については満場一致で確認されました。

 

また本総会にて、3名の方がご退任されました。
使側幹事:柳原 豊士さん、使側幹事:庄司 真一郎さん、労側幹事:萱場 隆弘さん
これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。

【議事】JAM電機部会第26回総会
1.主催者代表あいさつ
2.JAM本部代表あいさつ
3.報告
(1)2024年度活動報告
(2)2024年度一般会計・分担金会計・特別会計報告
(3)2024年度分担金会計・特別会計 監査報告
4.議案
(1)2025年度活動方針・活動計画に関する件
(2)2025年度予算に関する件
(3)役員交代に関する件
(4)表彰に関する件

【議事】JAM電機部会労使会議第25回総会
1.主催者代表あいさつ(労側・使側)
2.報告
(1)2024年度活動報告
3.議案
(1)2025年度活動方針・活動計画に関する件
(2)役員交代に関する件

●懇親会
総会終了後には懇親会を開催しました。萱場労側幹事(副部会長)の司会で懇親会は始まり、熊谷部会長(労側代表幹事)の乾杯のご発声、メンバー間で懇親を深めたり情報交換したりと思い思いに過ごし、最後は井上使側代表幹事の中締めで終了しました。

●講演
総会を開催した翌日には、第1回労使研修会を開催しました。今回の講演は、
◎テーマ:労使で考えるウェルビーイング(Well-being) ~国連や国際的な状況から読み解く「青い鳥」探しの旅~
◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま
でした。ふわっとした言葉であり、でも世の中の流行り言葉のように使われている「ウェルビーイング」について戸村流の考えでわかりやすくお話しいただきました。5度目の登壇となる戸村先生ですが、実はこれまでの4回の講演テーマはバラバラではなく、いろんな形で「ウェルビーイング」とつながっているということ、「ウェルビーイング」とはこうこうこういうことだ!と押し付けることはその時点で「ウェルビーイング」と逆行していてハラスメントにもなるということ、など戸村流の「ウェルビーイング」

の解釈がきけた講演でした。「ウェルビーイング」を一言でいうなら関西弁での「ええ感じ」、「ええ感じでいられる」、「手を伸ばせば届く」、「満たされた状態」、こんな感じでしょうか、とのことでした。

■講演の主旨と概要■
企業や組織

における「ウェルビーイング(Well-being)」や「エンゲージメント」が注目されるようになりました。例えば社員が「ウェルビーイング」な状態にあれば仕事での生産性が高まり、あるいは会議が「ウェルビーイング」な状態にあれば、活発な意見が出て議論が深まったりイノベーションの創造につながると言われています。
また社員が健康的に仕事に熱中し、仕事が生きがいと健康につながっている状態を「ワークエンゲージメント」というそうです。社員の「ワークエンゲージメント」に着目し、健康的に仕事に打ち込める「ウェルビーイング」な職場環境を実現することが今の時代の持続的な企業経営に欠かせなくなってきました。このように「ウェルビーイング」は言わば労働組合・企業労使が本質的に取り組むべき大切な概念であると考えます。
とはいうものの、私たちは具体的にどう取り組めばよいのでしょうか。取り組みが必要なことは理解できますが、「ウェルビーイング」な状態とは具体的にどのような状態なのか、「ウェルビーイング」な状態に向けて具体的な行動はどうすればよいのか、そこを問われると「?」な人も多いのではないかと思います。また「ウェルビーイング」と関連するキーワードに「エンゲージメント」「健康経営」「心理的安全性」「働き方改革」「SDGs」などがあります。「ウェルビーイング」とこれらとの違いは何でしょうか。
そこで今回も戸村先生をお迎えして、いつものように(戸村”節”で)かみ砕いて、「ウェルビーイング」をわかりやすくお話いただきます。これから労働組合として、人事総務として、企業労使として、「ウェルビーイング」をどのように捉え、どのように語り、どのように行動していけばよいのかを考えるきっかけとなれば幸いです。
(JAM電機部会 事務局長 松本)

●さいごに
今回開催にあたり、急なお願いにも関わらず5度目の登壇をいただいた戸村先生、企画や準備、当日の進行まで多大なるご尽力いただきました東日本エリア会議の中村さん、萱場さん、そして、企画や手配など影で大いにサポートいただきましたミヤコ国際ツーリストの野牧さん、下辻さん、本当にありがとうございました。

(記:事務局長 松本康)

オンラインでの感動にはじまり「現地に行きたい」という声の多かった知覧特攻平和会館をリアル見学!!戦争の悲惨さ、命の尊さ、平和の大切さをさらに実感した記念事業にふさわしい労使研修会に 第2回労使研修会(2024.5.16~18)

2024年5月16日(木)~18日(土)鹿児島知覧他にて、2024年度拡大第2回労使研修会を開催しました。今回の労使研修会は、20周年記念事業の海外視察の代替え行事として開催しています。
今回の研修会は26名(労側23名、使側3名)の方が参加しました。
以下写真や感想で振り返ります。

■スケジュール■
5月16日(木)
羽田・中部・神戸の3空港より出発
→ 鹿児島空港で合流後、専用バスにて移動
→ <昼食>
→ 知覧特攻平和会館見学
→ (夕食・宿泊)指宿白水館

5月17日(金)
ホテル発専用バスにて移動
→ 知覧武家屋敷見学
→ さつま無双(株)見学→ <昼食>
→ 薩摩藩島津家別邸「名勝仙巌園」見学
→ (宿泊)鹿児島ワシントンプラザホテル
→ ホテルにチェックイン後に全体で夕食

5月18日(土)
ホテル発専用バスにて移動
→ 霧島神宮参拝
→ <昼食・見学> 高千穂牧場散策
→ 鹿児島空港で解散
→ 羽田・中部・伊丹の各空港へ帰路

■参加者■
<労側>17単組・23名
<使側>3企業・3名

■開催趣旨と概要■
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期していた部会結成20周年記念事業の海外視察は、新型コロナウイルス感染症が5類移行となったため、2024年度中に実施するべく部会三役を中心に検討を進めてきましたが、コロナ禍の影響や円安および物価高による費用高騰、また来年度には25周年を迎える時期に来ている等諸般の事情により実施を見送ることとしました。その代替行事として第2回労使研修会を国内にて2泊3日の拡大版で開催することとしました。
開催地(研修先)は、コロナ禍の2021年7月にリモート開催した労使研修会でオンライン”仮想”見学した鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館の”リアル”見学がメインです。当時の研修会後のアンケートでも「実際に行ってみたい」という声が多かった施設です。
第二次世界大戦の終戦から78年が経ちましたが、世界各地で内戦や紛争が絶えません。ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの侵攻など、多くの人命が失われています。こういうときだからこそ、少しの間普段の生活・職場を離れ、日本の戦争の歴史を振り返り、一人ひとりが平和について考えるきっかけになれば幸いです。
また部会結成20周年の節目を祝うとともに部会加盟労組の慰労と次の周年に向けて結束をあらためて確認するべく、特攻平和会館他に鹿児島各所を巡って学びと研鑚を深めてきました。

●知覧特攻平和会館をリアル見学を通じて(参加者の感想)
・隊員たちの遺書を読み、家族への感謝や詫び、国を護るために決死の決意がしたためられていて、身が引き締まる思いがした
・特攻作戦という日本の歴史を改めて認識し、この歴史があって今があるということを強く感じた
・今回リアルで見学して、戦争の悲惨さ、平和の大事さを改めて痛感することができた
・オンラインで見るのと違い、その空気感は行かないと感じられないものである
・もちろんドラマや小説等でも話としては知るところではあったが、実際の遺書や写真などを見ていて、なんとも言えず切ない気持ちになった
・気軽に使っている必死という言葉について、今一度考えさせられた
・特攻隊はもちろんですが、送り出す家族、周囲の方々、上官、それぞれの方々に想いを馳せた時、後に残るのは、特攻に出る・出す苦悩、戦争の無意味さ、そして平和の尊さであった
・特攻隊をはじめ当時の方々の努力や犠牲の上に今の平和な日本があることを今一度自分自身も考え、家族や周囲にも伝えていきたい
・オンラインでの参加時も感動したが、リアルに見学した事で、戦争の悲惨さや個人毎の色々な思いを知る事ができ、改めて感動した
・個人的には「お国のため」「戦争は負け方が大事」などの言葉で正当化され、1000人以上の若い命が特攻という行動をとった(とらなければならなかった)、という部分に怖さを感じた。当時の日本や世間の雰囲気からの目に見えない圧力のようなものが、人の考えや行動に大きな影響を与えること、と同じように、今の世の中でもそういった雰囲気や言葉から、他者の思考や行動に良くない影響を与えてしまう、ある種のハラスメントのようなことは身の回りにも幾らでもありそうなので、改めて自分の行動(立ち居振る舞い)を見直していきたいと感じた
・拝見した手紙や遺書の数々は、どれも力強く、残される家族や恋人を募ったものばかりで、「明日、自分は必ず死ぬ」という状況の中で、そういった言葉を残していった、今の自分よりも遥かに若い人たちがいたことを思うと、言葉にならない気持ちになった

●さいごに
今回は、20周年記念事業である海外視察の代替事業の意味もある労使研修会でした。海外視察が諸般の事情で難しい中、皆さんの声を受けて実現した知覧特攻平和会館へのリアル見学、それ以外にも結成記念事業としての鹿児島各所での食事・見学など、一連の行程の中で、参加者一人ひとりが今回の旅を心から学び楽しんでいただいたことで部会加盟20周年のお疲れ様とこれからの部会発展への祈念にもなったと思っています。まさに「まじめさ・楽しさ盛り合わせ」のてんこ盛りの電機部会らしい研修会でした。
これもひとえに今回の企画・準備・運営いただきました仁木議長はじめ西日本エリアの皆さま、伊藤担当、ミヤコ国際ツーリストの野牧さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
(記:事務局長 松本康)

「当たり前のことを当たり前にやる」でも自社の当たり前が社会の非常識になっていないか?企業や組織の相次ぐ不祥事を受けて、あらためて労使で「コンプライアンス」、「企業ガバナンス」、「危機管理広報」について考える ー第1回労使研修会(2024.1.28)

2024年1月28日(日)貸会議室ビジョンセンター田町およびWeb会議システム(Zoom会議)のハイブリッドにて、2024年度第1回労使研修会を開催し、総43名(労側33名、使側10名)の方が参加しました。

■スケジュール■
13:30 郡山りょうごあいさつ
13:45 講演会
15:00 (労使分かれての)情報交換会
17:30 夕食懇親会@アリスアクアガーデン田町

■参加者■
<労側>24単組・33名
<使側>8企業・10名

戸村先生の講演

情報交換会の様子

■講演の主旨と概要■
このところ企業や組織の悪しき慣習や風土による長年蓄積された事案が発覚した不祥事が頻発しています。そして不祥事が発覚後も公表が遅かったり当事者意識の欠けた対応が「隠ぺい」「責任逃れ」などと余計に批判を浴び、企業や組織のイメージを著しく落としたり悪化させています。
また、そもそも企業や組織には不祥事を起こさない「コンプライアンス」意識が求められているとは思いますが、顧客によるイタズラ動画が炎上し不安を広げた事案も出てきており、どれだけの「企業ガバナンス」をもってしても防げない危機が存在します。今の時代はインターネットやSNSの普及により、情報の伝達が迅速かつ広範囲に行われるため、不祥事や事案が発覚した場合、不確実な情報や批判的な意見が瞬時に拡散される可能性もあります。
いかに不祥事を未然に防ぎ、また危機を最小限に抑え、企業や組織の信頼やイメージを守るためには、「企業ガバナンス」および「危機管理広報」がどれだけ機能するのかが大事であると考えます。
電機部会ではお馴染みの戸村先生はまさに「危機管理・リスク管理」および「企業経営」が専門分野です。そこで、今年も、というか今年のテーマこそ戸村先生をお迎えし、「コンプライアンス」「企業ガバナンス」「危機管理広報」について、かみ砕いてわかりやすくお話いただこうと思います。
本講演が皆さまの企業や組織の発展につながることを期待しています。労使共に、多く方の参加をお待ちしております。

●はじめに
研修会開催に先駆けて、2025年7月参議院選挙のJAM予定候補者である「郡山りょう」氏にお越しいただきごあいさつをいただきました。その後、研修会を開催しました。
以下にその様子を報告します。

●労使代表幹事あいさつ
まず、熊谷労側代表幹事からは「休日の中多くの皆さんに出席いただき感謝する。まずは元日に起きた能登半島地震、230人を超える犠牲者、まだまだ多くの被災者の皆さんが避難を続けている。亡くなられた方々のご冥福と被災者へのお見舞いを申し上げる。さて、ここ数年講演いただいている戸村先生。相次ぐ不祥事の中、コンプライアンス・ガバナンス・危機管理広報と戸村先生の専門分野であり、今回もわかりやすく説明いただけると思っている。理解を深めたい。春闘については、昨年大幅なベア獲得となったものの実質賃金は低下し続けている。過年度物価上昇率が3.0%と言われている。今年も物価上昇を超える要求をしていかなければならないと思っている。後郡山りょう。さきほど立派なごあいさつをいただいた。この間村田きょうこ議員の取り組みを進めてきたわけだが、村田議員は基幹労連の組織内議員。JAMの組織内国会議員の実現を成し遂げなければならない。また研修会後には懇親会も予定している。有意義な研修会にして楽しさの場につなげたい。」とご挨拶いただきました。
また井上使側代表幹事からは「以前労側事務局長をさせていただいていたが、ご縁あって使側代表幹事として戻ってきた。これからよろしくお願いする。地震で犠牲・被災された皆さんにお悔やみとお見舞いを申し上げる。時期的に春闘もそうだが、今日の戸村先生の講演テーマはコンプライアンス。労使で考えると良い言葉が付けられているが、企業活動を営んでいるものとして、労使一緒になって会社を守っていくためにどうしたらいいか、そのために役に立つお話が聞かせていただけることを楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。

●講演
今回の講演は、
◎テーマ:労使で考えるコンプライアンス・企業ガバナンス・危機管理広報
◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま
でした。
4年連続でご登壇いただいた戸村先生。相次ぐ企業や組織の不祥事の中で、「当たり前のことを当たり前にやる、だけど自分たちの当たり前が社会の非常識になると不祥事のもとになる」、「かけてはいけない天秤にかけてしまうと不祥事の落とし穴にはまる」、「コンプライアンス違反という言葉は使わない、法令順守だけではなく、法令順守+社会的規範となる行動をどれだけとれるか」など今回においても戸村節でわかりやすくお話しいただきました。

●情報交換会
講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:春闘関連の情報交換、使側:JAM春闘方針説明・情報交換、他)
労側の情報交換会では、今年の春闘は各単組より物価上昇に負けない、昨年を上回る賃上げ要求をしていきたいという力強い意見が多く寄せられました。

●懇親会
佐藤労側幹事の司会と熊谷労側代表幹事の乾杯のご発声で懇親会がスタートし、井上使側代表幹事による中締めで閉会となりました。電機部会の楽しさの部分である懇親会は終始良い雰囲気で参加者間で各々懇親が深められました。

●さいごに
開催日程について、コロナ禍前までは、1月末の日曜日の一日開催が通例でした。今回はそのパターンで実施しましたが、出席者の皆さんの感想や反応などを見ていて、特に大きな不満・不安はなさそうでしたので、来年以降も第1回労使研修会は、この日程と対面開催(Web併用)を基本に計画したいと思います。早いですが皆さんご予定のほどどうぞよろしくお願いします。
講演内容については、戸村先生には4年連続での講演依頼となりましたが、今タイムリーな話題でもある企業や組織・個人の不祥事や事件がテーマでもあり、この分野に特に精通されている戸村先生からいつもの通りかみ砕いてわかりやすく説明いただけたと思っています。皆さんの今後の活動に少しでも役に立つもの、気づきとなれば幸いです。
今後も電機部会ではコロナ禍前の当たり前を取り戻す活動、つまりまじめさ楽しさ盛り合わせのてんこ盛りの活動を進めていきますので引き続き皆さん積極的なご参加をどうぞよろしくお願いします。
(記:事務局長 松本康)

 

 

 

コロナ禍でできなかった幹事会の再開。みんなで作り上げる電機部会活動にしたい。20周年記念海外視察に向けて議論-第2回三役会・第1回労使幹事会・第1回労組幹事会開催(2024.01.09)

●はじめに
2024年1月9日WEB会議システム「Zoom」にて下記の各会議を開催し、コロナ禍で延期していた20周年記念海外視察の実施に向けて方向性を確認しました。
●第2回三役会(7名参加/8名中)
●第1回労使幹事会(13名参加/16名中)
●第1回労組幹事会(13名参加/17名中)

●主要議事
労使幹事会では、冒頭、労使代表幹事からそれぞれご挨拶を頂いた後、コロナ禍で延期していた20周年記念海外視察の開催に向けて、行先、日程、内容などを議論・確認しました。
また、すでにご案内済みである直近に迫る第1回労使研修会の内容を事後で再確認し、あらためて出席いただくことを要請しました。
20周年記念海外視察については、前回と同じ東南アジア・アジア圏にて検討を進めてきていたが、物価高騰により参加費が倍くらいになること、25周年が間近に迫ってきていること、ただ記念事業として視察は開催したいこと、各単組や企業でも海外拠点のオルグ再開はまだこれからである、などの点を考慮し、視察の行先を国内に変更し、2021年に開催した労使研修会(オンラインバスツアー)で現地視察への要望が高かった鹿児島知覧をメインの行先とすること、時期としても第2回労使研修会と近くなることから併催にして費用を抑えること、長引く世界各地の戦争を背景に平和の尊さを考えることをテーマとして開催すること、今年度中に20周年記念事業を行いみんなでお祝いすること、などを確認しました。これらの確認事項を踏まえて、今後三役にて引き続き詳細の内容を検討していくことを確認しました。

<第2回三役会・第1回労組幹事会議案>
1.報告事項
(1)JAM電機部会第25回総会・労使会議第24回総会
(2)JAM業種別部会代表者会議
(3)JAM中央執行委員会
2.協議事項
(1)2024年度第1回労使研修会について
(2)20周年記念海外視察について
(3)今後のエリア会議について
(4)今後の機関会議日程について

<第1回労使幹事会議案>
1.報告事項
(1)JAM電機部会第25回総会・労使会議第24回総会
2.協議事項
(1)2024年度第1回労使研修会について
(2)20周年記念海外視察について
(3)今後の機関会議日程について

コロナ禍の制限も緩和され、電機部会の本領を発揮した「(まじめさ楽しさ)盛り合わせのてんこ盛り」の部会活動をすすめ、誰もが誇れる部会をめざそう-電機部会第25回総会・電機部会労使会議第24回総会(2023.10.29)

2023年10月29日(日)神戸元町レンタルスペース・ジェムにてJAM電機部会第25回総会・JAM電機部会労使会議第24回総会を開催しました。
★参加人数★
【部会第25回総会】労側:29単組・47名
【労使会議第23回総会】労側:29単組・47名、使側:6企業6名

●はじめに
コロナ禍の制限も緩和された今、実に4年ぶりに完全対面での開催となりました。また総会終了後はコロナ禍で延期していた20周年記念レセプションを開催し、遅ればせながら20周年の節目をお祝いし、電機部会の結束を固めました。以降で総会と20周年記念レセプション、翌日の工場見学の様子を報告します。

●第25回総会
総会の冒頭では、熊谷部会長より「4年ぶりの対面開催ができた。この間は楽しさのない味気ない総会だった。これから電機部会らしく「『(まじめさ楽しさ)盛り合わせ』のてんこ盛り」の活動をしていきたい。また本日は安河内会長に来ていただき感謝する。そしてコロナ禍で延期していた20周年記念レセプションも開催する。楽しんでいただければ。そして村田きょうこという準組織内議員を誕生させることができた。そしていよいよ再来年は郡山りょうの組織内議員を実現したい。」とご挨拶がありました。また続いて、JAMを代表し安河内会長より「日頃はJAMの諸活動への力強いご支援を感謝する。まず春闘、2023年は歴史的な春闘となったがまだまだ。米自動車は40%の賃上げ、物価上昇も続いている。2024年、連合・JCMで要求の議論が進んでいる。いずれにせよ2024年も力強い賃上げを継続したい。価格転嫁の問題にも取り組んでいきたい。そして郡山りょう。やはり組織内議員がいるのといないのでは全然違う。他産別と比べて情報入ってくるのが一番遅い。こちらも力強いご協力をよろしくお願いする。」とご挨拶をいただきました。

本総会では2024年度の活動方針・活動計画が議案の中心となりました。コロナ禍の制限も緩和された中、先輩たちより受け継いだ、電機部会らしく活動する「発想力」と「企画力」、そしてそれを実現するべくやりきる「実行力」と「行動力」という4つの力から成る”電機部会のDNA”を次世代に引き継ぐべく、創意工夫しながら部会活動を前進させ誰もが誇れる電機部会をめざそうということを満場一致で確認されました。同様に、他の議案(文末参照)についても満場一致で確認されました。

なお、本総会を持って、電機部会の役員を2名の方が退任されました。
幹事:大須賀祐子さん、会計監査:甲斐裕久さん
これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。

●労使会議第24回総会
冒頭、熊谷労側代表幹事より「休日お忙しい中お集まりくださり感謝する。4年ぶりに対面での開催となった。まじめさだけでなく楽しさもある活動を進めていきたい。今年は物価上昇に伴う春闘となった。来年も今年以上の春闘となれば。またコロナ禍で延期していた20周年レセプションを開催や明日は消防自動車のモリタの工場見学となる。よろしくお願いする。」とご挨拶がありました。
また、石井使側代表幹事より、「4年ぶりの対面開催となるが、4年前はまさかここの場で挨拶することになっているとは思いもしなかっただろう。コロナ禍に人事部長となり、今の立場として考えると、会社側としては人材の確保が大きな課題と考える。海外人材、優秀な人材を確保するためにも春闘での賃上げは必要である。生成AIの活用や生産性向上など部会を通じていろいろと考えていきたい。」とご挨拶をいただきました。

全ての議案については満場一致で確認されました。

また本総会にて、1名の方がご退任されました。

これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。

【議事】JAM電機部会第25回総会
1.主催者代表あいさつ
2.JAM本部代表あいさつ
3.報告
(1)2023年度活動報告
(2)2023年度一般会計・分担金会計・特別会計報告
(3)2023年度分担金会計・特別会計 監査報告
4.議案
(1)2024年度活動方針・活動計画に関する件
(2)2024年度予算に関する件
(3)役員交代に関する件
(4)表彰に関する件

【議事】JAM電機部会労使会議第24回総会
1.主催者代表あいさつ(労側・使側)
2.報告
(1)2023年度活動報告
3.議案
(1)2024年度活動方針・活動計画に関する件
(2)役員交代に関する件

●20周年記念レセプション
総会終了後にはコロナ禍で延期していた部会結成20周年記念レセプションをクルーズルミナス神戸2にて開催しました。
部会を代表し部会長のごあいさつで開演し、安河内会長のご発声で祝杯、その後は西日本エリア会議による催し物、シンガーソングライターのアイブリーさんによる生ライブ、大抽選会などで楽しい憩いの時間を過ごし、部会の皆さんであらためて部会結成20周年の記念をお祝いしました。
以下写真にて振り返りたいと思います。

ルミナス神戸2前で記念撮影

神戸夜景を前に記念撮影

●モリタ工場見学
総会を開催した翌日には、同じJAMの仲間であるモリタ労働組合の皆さま、株式会社モリタの皆さまにご協力いただき、消防車を製造販売している株式会社モリタの三田工場(兵庫・三田市)を見学させていただきました。

モリタ工場見学集合写真

●さいごに
今回開催にあたり、工場見学を受け入れていただきましたモリタ労組執行部ならびに株式会社モリタの会社側の皆様方、船上ライブで記念レセプションを盛り上げていただいたアイブリーさん(これから応援します)、そして企画から段取り、準備、当日の進行まで多大なるご尽力いただきました西日本エリア会議の仁木さん、栗栖さん、そして影で大いにサポートいただきましたミヤコ国際ツーリストの野牧さん、下辻さん、本当にありがとうございました。
(記:事務局長 松本康)

どこよりも早い2024春闘に向けた取り組み!!労使でこれからの春闘と政策制度について考える研修会に 第2回労使研修会(2023.8.20~21)

2023年8月20日(日)友愛会館にて、2023年度第2回労使研修会を開催しました。
また翌日21日(月)は国会見学および国会議員との懇談を開催しました。
44名(労側37名、使側7名)の方が参加しました。

■スケジュール■
8月20日  講演/パネル討論・(労使)情報交換会:友愛会館、
夕食懇親会:ホテルニューオータニイン東京
8月21日  施設見学:国会議事堂、
国会議員(泉ケンタ議員、北神けいろう議員)との懇談

■参加者■
<労側>26単組・37名
<使側>6企業・7名

■開催趣旨と概要■
今年の春闘は歴史的な物価高を背景に、当面の物価高への対応のみならず人材確保、価格転嫁など中長期的な視点も踏まえて各労使が真摯に交渉した結果として、3%を超える賃上げ率につながったとされており、転換点になり得る春闘であると言われています。
さて、春闘は来年以降どうなっていくのでしょうか。私たち労使はそれぞれどうしていけばよいのでしょうか。
そこで今回の労使研修会は「これからの春闘を考える」をテーマに、外部の専門家・有識者をお招きし、また労働組合を代表し安河内会長も交えた形でそれぞれの立場でこれからの春闘についてパネルディスカッション形式でお話をいただきます。各企業の労使が来年以降の春闘について共通認識をもつきっかけになればと思います。
また、国会見学およびこれに合わせて国会議員との懇談の場を設定いたしました。国政では、私たち労使が春闘を通じて交渉してきた賃上げ、物価高対策、価格転嫁対応をいったいどのように捉えられているのでしょうか。国会見学はもちろんのこと,国会議員と接点がもてる大変貴重な機会でもあります。ぜひとも労使そろってのご参加をどうぞよろしくお願いします。

●はじめに
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、今回はオンラインとのハイブリッド開催ではなく、対面のみの完全リアル開催となりました。
以下にその様子を報告します。

●労使代表幹事あいさつ
まず、熊谷労側代表幹事からは「猛暑の中、またお休みのところ集合いただき感謝する。コロナが落ち着いたとは言わないが、皆さんにお会いできるようになりうれしく思う。これからますます部会モットーであるまじめさ楽しさ盛り合わせの部会活動ができるようにしていきたい。今回の労使研修会も面白い内容になっている。今年は物価上昇がある中での賃上げ実現で潮目の春闘と言われているが、来年以降継続できるように専門家・有識者をお招きして、「これからの春闘を考える」をテーマにパネル討論をしてもらう。また明日は国会見学と国会議員との懇談もある。楽しみにしている。」とご挨拶いただきました。
また石井使側代表幹事からは「本日まで夏季休暇のところもある中で集合いただき感謝する。これからの春闘を考えるというテーマであり、会社としても人的資本投資、今後の物価上昇の社員への影響、など今年の春闘を通じて課題としてとらえている。これから人事施策として考えていかないといけないテーマであり、考えるヒントとなれば。」とご挨拶いただきました。

●基調講演/パネル討論
今回は、
◎テーマ:これからの春闘を考える
◎基調講演:公益財団法人 日本生産性本部 特別参与 澤田 潤一さま
◎パネル討論
パネリスト:公益財団法人 日本生産性本部 特別参与 澤田 潤一さま
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
リサーチアソシエイト 松上 隆明さま
一般社団法人 成果配分調査会 代表理事 浅井 茂利さま
ファシリテータ:JAM会長 安河内 賢弘
でした。
冒頭、澤田さまより基調講演をいただいたうえで、安河内会長がファシリテートしながらパネル討論を行いました。
国際社会の中で再び日本が輝きを取り戻すためには女性の活躍がポイント、最低賃金や企業間格差の問題解決は賃上げと価格転嫁、そしてカイゼンによる生まれた原資を前向きな投資に向けること、ストライキの意義はストするということではなく緊張感のある労使の交渉が重要であるということ、などなどのお話がありました。
最後に、春闘に関してJAMに期待することをお一人ずつお話しいただき、「賃金全数調査と個別賃金要求の推進」、「春闘の社会的相場形成、その旗振りをJAMも」、「中小企業が元気になることが重要、それが日本が元気になっていく」とのお話をいただきました。

 

●情報交換会
講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。
労側では、事前に「情報交換会で取り上げて欲しいテーマ、聞いてみたいこと」をアンケートし、その内容に回答をする形で進めました。
組合の女性役員比率、定年延長の取組状況、ハラスメント発生時の対応、コロナ明けのテレワーク制度の実施状況、副業時の労働時間管理などについて情報交換しました。
他、事前アンケートでは,引き続き、若手社員の離職については各労組共通の悩みとしてありそうですので、今後、これらの悩みに対する研修会の講演テーマとして考えていければと思っています。

●懇親会
そのあと場所は移動し、懇親会を開催して、労使で懇親を深めました。

●施設見学
2日目は、泉ケンタ議員を通じて衆議院会館の会議室と国会見学を手配いただき、国会議事堂の見学を開催しました。

●国会議員との懇談
また国会見学後、北神けいろう議員と泉ケンタ議員による国政報告ならびに意見交換を開催しました。私たち働く仲間の声を国政に届けて、政策制度を実現していく取り組みが重要なことを再認識でき、国会議員と直接懇談できる貴重な場となりました。

●さいごに
今回は、私たちJAM電機部会労使研修会のために、公務に大変お忙しい中、国会議員との懇談として貴重な場とお時間とお話をご提供いただきました北神議員、泉議員に感謝申し上げます。
またパネル討論の企画・運営にご尽力いただきましたJAM安河内会長、またパネリストとして貴重なお話をいただきました澤田さま、浅井さま、松上さまに感謝申し上げます。
私自身いろんな観点で様々な気づきが得られた大変有意義な研修会となったと思っています。きっと参加者もそのように感じられていると思います。新型コロナウイルス感染症が5類移行となり、次年度以降も対面開催を基本とし、皆さんにとって有意義な研修会となるよう、テーマ選定をはじめ企画・運営に努めていきます。
最後に、企画・準備・運営いただきました中部エリアの皆さま、伊藤担当、ミヤコ国際ツーリストの野牧さまに感謝申し上げます。
(記:事務局長 松本康)