3年ぶりの対面!!リアルとオンラインのハイブリッド開催!! 巷で注目される「心理的安全性」について労使で理解を深める 第1回労使研修会(2023.2.12~13)

2023年2月12日(日)友愛会館およびWeb会議システム(Zoom会議)のハイブリッドにて、2023年度第1回労使研修会を開催し、45名(労側35名、使側9名)の方が参加しました。

■スケジュール■
2月12日  講演会・(労使)情報交換会:友愛会館(東京)、夕食懇親会:東京プリンスホテル
2月13日  施設見学:高エネルギー加速器研究機構(KEK)(つくば)

■参加者■
<労側>30単組・35名
<使側>8企業・9名

■講演の主旨と概要■
人材育成・組織開発などにおいて「心理的安全性」の注目が高まっています。コロナ禍で加速した市場の変化に伴い、企業は事業変革が求められ、新たな価値創造や更なる生産性の向上が求められるようになりました。また、私たちの労働環境も変化し、テレワーク(リモートワーク)が本格導入されたことによるチームのコミュニケーション不足が課題となり、昨年の講演テーマでもあったメンタルヘルス不調、若手社員の離職、ハラスメントの増加、などにつながっている面もあります。
労働環境を問わず、生産性を向上しチームで目標を達成する、そのために誰もが気がねなく発言でき活発に議論できる組織風土づくりが今各企業に求められており、労使共通の課題にもなっているのではないでしょうか。そもそも「心理的安全性」とは、(堅苦しい言い方をすると、)チーム内で発言や指摘をしても(それが的外れな意見であっても)他のメンバーに拒絶や非難される不安がなく、安心して意見を発せられる状態を指しており、人間関係の悪化を招くことがない安心感が共有されていること、単なる仲良しチームではなく、目的達成のために安心して活発に意見交換ができるチームであること、という概念だそうです。
この「心理的安全性」について、かみ砕いてわかりやすく戸村先生にご説明いただこうと思っています。本講演が皆さまの組織の発展につながることを期待しています。労使共に、多く方の参加をお待ちしております。

●はじめに
「今年度はリアルにこだわりたい」との総会にて確認された通り、労使研修会として3年ぶりに対面開催となりました。ただ、コロナ禍が収まったわけではなく、各社各労組で対応がさまざまな状況である中で、オンラインも併用したハイブリッド型での開催としました。
以下にその様子を報告します。

●労使代表幹事あいさつ
まず、熊谷労側代表幹事からは「休日の中出席いただき感謝する。3年ぶりの集合型で皆さんにお会いできてうれしく思う。今回は対面出席が難しくオンライン出席の皆さんもお会いできるのを楽しみにしている。まずはトルコシリアの大地震の被災者にお見舞い申し上げる。そしてロシアウクライナ侵攻や中国ロックダウン、部材難入など先々の不安定感が増す中、さらにエネルギーや食費をはじめ物価高騰もあり、春闘にて賃上げの労使交渉を真摯にお願いする。そして講演は3年連続、もうおなじみの戸村先生に心理的安全性についてお話しいただく。今回はリアル戸村先生ということで、先生よろしくお願いする。そして明日は私のワガママもあって素粒子の最先端研究施設である高エネルギー加速器研究機構(KEK)の施設見学である。懇親会を含めて、まじめさ楽しさ盛り合わせの労使研修会となるようご協力をよろしくお願いする。」とご挨拶いただきました。
また石井使側代表幹事からは「コロナ禍でもリアル開催できることになって喜ばしいことである。着実にアフターコロナに向かっており、会社も少しずつ進めていかないといけない。賃上げについては、物価高もあり対応必要だが、先々の不透明な状況の中会社としてどうしようかと思っている。従業員の生活を守るため、当面の賃上げ、先々の人的資本投資、などなどこの後の情報交換会も有意義なものとしたい。講演内容の心理的安全性についてはハラスメント対応をどうしたらいいのか課題に思っているところも多い。従業員がどうすれば会社でより活躍してもらえるのか考えるヒントとなれば。」とご挨拶いただきました。

 

●講演
今回の講演は、
◎テーマ:心理的安全性への向き合い方 ~労or使ではなく人間として大切な取り組み
◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま
でした。
3年連続でご登壇いただいた戸村先生。今回は初のリアル戸村先生でしたが、心理的安全性について人間としての大切な概念であること、経営的あるいはダイバーシティの視点での心理的安全性を高めるための組織づくりには、相手を責めずに問題を解決することが重要であること、心理的安全性を高める戸村流「ベクトル&ガードレール・アプローチ」の紹介など、今回においてもわかりやすくお話しいただきました。

●情報交換会
講演の後は、労使でそれぞれ分かれて情報交換を行いました。(労側:春闘関連の情報交換、使側:JAM春闘方針説明・情報交換、他)
労側では、これから迎える春闘に向けて物価高騰を踏まえた要求案の方向性なども情報交換しました。情報交換会の中で、最近特に若手社員の離職が増えていることが各労組共通の悩みとしてありました。今後、これらの悩みに対する研修会の講演テーマとして考えていければと思っています。

 

●施設見学会
2日目は、まだ工場見学を再開している企業がない中、施設見学会として茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)を見学してきました。素粒子の最先端研究施設でしたが、浜松ホトニクスをはじめ電機部会加盟企業も関係する施設で身近に感じられました。

 

●さいごに
久しぶりの対面開催、皆さんにお会いできてうれしい反面、最初どう接すればいいか戸惑いを感じた部分もありましたが、すぐに皆さん、コロナ前の関係を取り戻せたようでした。今年度はリアル開催にこだわって、次回以降も対面開催を基本としますので、皆さんとお会いできればと思っています。電機部会としては今回、オンラインとのハイブリッド開催というはじめてのケースの中、企画・準備・運営いただきました東日本エリアの皆さま、伊藤担当、ミヤコ国際ツーリストの田中さまに感謝申し上げます。
(記:事務局長 松本康)

KEK集合写真

2023年度第1回西日本エリア会議

2022年11月9(水)にテラサキ労働組合の組合事務所にてJAM電機部会2023年度第1回西日本エリア会議をリアル(対面)にて開催いたしました。

前日11月8日に大阪府では警戒度「黄信号」に引き上げられましたが、感染防止対策を実施した上で、7単組10名の方にご参加いただきました。議長、部会長からのご挨拶では、10月30日に行われました電機部会総会参加の御礼と、エリア会議、リアル参加で久々に皆さんにお会いできてうれしい事。WEBとリアルを使い分けて、しっかりと感染対策を実施して、出来る時には、リアルでの会議を実施していきたい事。物価上昇がガンガン来ている春闘では、組合員の生活を守る為、しっかりと要求していきましょう。そして、懇親会での料理は、中華の料理長(陳 歩 梨泰院)さんに振る舞ってもらう事の、お話を頂きました。本部報告では、津田弥太郎さん旭日重光章の受章についてと、連合方針をベースとして、各産別の春闘方針進捗状況についての報告をして頂きました。

単組報告では、今回もリアル対面で、初めてエリア会議に参加するメンバーもおられましたので、自己紹介を交えた報告をして頂きました。各単組からの報告内容は、営業みなし労働、営業手当、サービス手当、借上げ住宅、社宅に住める資格、出張手当、業務提携、資本提携、有給の付与、賃上物価上昇、若年層の離職、高齢者雇用、積立年休制度、価格転嫁、年間労働日数、など多くの内容について、西日本エリアで情報の共有を図り意見交換を致しました。会議の後、懇親会をテラサキ労働組合事務所にて開催し、おいしい(陳 歩 梨泰院)さんの手料理を堪能しながら懇親をさらに深めました。そして、交流会では楽しさてんこ盛りで、おおいに盛り上がり、西日本エリアの結束を図れた、有意義な会議開催でありました。準備していただいたテラサキ労働組合の皆さま、料理長(議長)には、大変感謝致します。ありがとうございました。