2024年11月24日(日)東京品川ビジョンセンター品川にてJAM電機部会第26回総会・JAM電機部会労使会議第25回総会を開催しました。また翌日11月25日(月)には第1回労使研修会として、東京大井町大井貸会議室にて戸村先生による講演会を開催しました。
★参加人数★
【部会第26回総会】労側:29単組・38名
【労使会議第25回総会】労側:29単組・37名、使側:8企業8名
【第1回労使研修会】労側:22単組・29名、使側:3企業3名
●はじめに
諸事情により当初予定から1か月遅れでの総会開催となりました。総会開催に先駆けて、2025年7月参議院選挙のJAM予定候補者である「郡山りょう」氏にお越しいただきごあいさつをいただきました後、部会総会を開催しました。続いて労使会議総会を開催し、総会後には懇親会を行いました。また、総会翌日には、第1回労使研修会として「ウェルビーイング」をテーマに戸村先生による講演会を開催しました。以降で総会と第1回労使研修会の様子を報告します。
●郡山りょうのごあいさつ
電機部会加盟単組の企業は、人々のライフラインに直結するモノづくりに携わっている企業が多い。電機部会として産業政策や業界の抱える課題解決を進めていくことで人々に全産業に影響を及ぼすようなことにもなる。部会活動に期待するととともに、7月の参議院選挙に向けてご支援をお願いする。
●第26回総会
総会の冒頭では、熊谷部会長より「能登半島地震で皆さま方この間ボランティア活動などされてきたと思うが、震災関連死が増えている。まだまだ継続的な支援が必要である。2024年度は20周年レセプションで始まった。20周年海外視察は状況踏まえて国内に切り替えて実施し「『(まじめさ楽しさ)盛り合わせ』のてんこ盛り」で開催できた。春闘では物価上昇に対応した賃上げを実現した。一方価格転嫁の取り組みはまだまだ道半ばである。ドラマ「民王R」の中でも価格転嫁の話が出てくる。本日の総会も皆さまで作り上げたい。」とご挨拶がありました。また続いて、JAMを代表し安河内会長より「春闘の議論が始まっている。JCMや連合での数字が見えてきているが、JAM内で議論している要求水準は高いように感じるかもしれないがJCM他産別と比べて一番低い水準である。そのあたり考慮して各単組の要求に落とし込んでほしい。政策実現活動については、先の衆議院選挙では野党が議席を伸ばしたことは褒められることだが、与党の一人負けって感じである。これから野党各党の真価が問われるはず。郡山りょうの取り組みだが、応援カードについては地方JAMへ任せており本部としては不安しかない。ただそこは各地方JAMのことを信じているので、各単組も各地方JAMを通じて取り組みを進めてできる限り取り組んでほしい。以上JAMとしての連帯のごあいさつとする。ともにかんばりましょう」とご挨拶をいただきました。
本総会では2025年度の活動方針・活動計画が議案の中心となりました。2025年度は引き続き、今の時代に合わせて創意工夫しながら部会活動をさらに前進させるとともに、他の業種別部会の活動の手本となり、JAM業種別部会をリードする電機部会をめざそうということを満場一致で確認されました。同様に、他の議案(文末参照)についても満場一致で確認されました。
なお、本総会を持って、電機部会の役員を3名の方が退任されました。
副部会長:萱場 隆弘さん、幹事:加藤 弘樹さん、幹事:鈴木 一隆さん
これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。
●労使会議第25回総会
冒頭、熊谷労側代表幹事より「休日お忙しい中お集まりくださり感謝する。労側の皆さまには前段の部会総会と話が重なるので主に使側の皆さまに向けてお話をさせていただく。能登半島地震から11ヶ月経過する中で震災関連死が増えている。引き続きの支援が必要であると思うで皆さまも継続したご支援をお願いしたい。2024年度の活動は、昨年20周年レセプションで神戸クルーズを開催し20周年海外視察は国内切替えて知覧へ行った。春闘は労使で話し合う中で物価上昇に伴う賃上げに取り組んだ。今後郡山りょうをよろしくお願いする。今期で退任の皆さまには永らくのご活躍に感謝する」とご挨拶がありました。
また、井上使側代表幹事より、「労使会議25回総会が開催されること心よりおめでとう。私は以前労側の事務局長を務めていたこともあるが、部会活動がその時からいい意味で脈々と続いていること嬉しく思う。政治社会が混迷しているが、やっぱり一番大事なのは現場の皆さまの生産性であったり、働きがいであったりと思う。労使同じベクトルで様々なことに取り組んでいきたいと思う。また一年どうぞよろしくお願いする。」とご挨拶をいただきました。
全ての議案については満場一致で確認されました。
また本総会にて、3名の方がご退任されました。
使側幹事:柳原 豊士さん、使側幹事:庄司 真一郎さん、労側幹事:萱場 隆弘さん
これまでの部会におけるご活躍に感謝いたします。
【議事】JAM電機部会第26回総会
1.主催者代表あいさつ
2.JAM本部代表あいさつ
3.報告
(1)2024年度活動報告
(2)2024年度一般会計・分担金会計・特別会計報告
(3)2024年度分担金会計・特別会計 監査報告
4.議案
(1)2025年度活動方針・活動計画に関する件
(2)2025年度予算に関する件
(3)役員交代に関する件
(4)表彰に関する件
【議事】JAM電機部会労使会議第25回総会
1.主催者代表あいさつ(労側・使側)
2.報告
(1)2024年度活動報告
3.議案
(1)2025年度活動方針・活動計画に関する件
(2)役員交代に関する件
●懇親会
総会終了後には懇親会を開催しました。萱場労側幹事(副部会長)の司会で懇親会は始まり、熊谷部会長(労側代表幹事)の乾杯のご発声、メンバー間で懇親を深めたり情報交換したりと思い思いに過ごし、最後は井上使側代表幹事の中締めで終了しました。
●講演
総会を開催した翌日には、第1回労使研修会を開催しました。今回の講演は、
◎テーマ:労使で考えるウェルビーイング(Well-being) ~国連や国際的な状況から読み解く「青い鳥」探しの旅~
◎講師:日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 戸村智憲さま
でした。ふわっとした言葉であり、でも世の中の流行り言葉のように使われている「ウェルビーイング」について戸村流の考えでわかりやすくお話しいただきました。5度目の登壇となる戸村先生ですが、実はこれまでの4回の講演テーマはバラバラではなく、いろんな形で「ウェルビーイング」とつながっているということ、「ウェルビーイング」とはこうこうこういうことだ!と押し付けることはその時点で「ウェルビーイング」と逆行していてハラスメントにもなるということ、など戸村流の「ウェルビーイング」
の解釈がきけた講演でした。「ウェルビーイング」を一言でいうなら関西弁での「ええ感じ」、「ええ感じでいられる」、「手を伸ばせば届く」、「満たされた状態」、こんな感じでしょうか、とのことでした。
■講演の主旨と概要■
企業や組織
における「ウェルビーイング(Well-being)」や「エンゲージメント」が注目されるようになりました。例えば社員が「ウェルビーイング」な状態にあれば仕事での生産性が高まり、あるいは会議が「ウェルビーイング」な状態にあれば、活発な意見が出て議論が深まったりイノベーションの創造につながると言われています。
また社員が健康的に仕事に熱中し、仕事が生きがいと健康につながっている状態を「ワークエンゲージメント」というそうです。社員の「ワークエンゲージメント」に着目し、健康的に仕事に打ち込める「ウェルビーイング」な職場環境を実現することが今の時代の持続的な企業経営に欠かせなくなってきました。このように「ウェルビーイング」は言わば労働組合・企業労使が本質的に取り組むべき大切な概念であると考えます。
とはいうものの、私たちは具体的にどう取り組めばよいのでしょうか。取り組みが必要なことは理解できますが、「ウェルビーイング」な状態とは具体的にどのような状態なのか、「ウェルビーイング」な状態に向けて具体的な行動はどうすればよいのか、そこを問われると「?」な人も多いのではないかと思います。また「ウェルビーイング」と関連するキーワードに「エンゲージメント」「健康経営」「心理的安全性」「働き方改革」「SDGs」などがあります。「ウェルビーイング」とこれらとの違いは何でしょうか。
そこで今回も戸村先生をお迎えして、いつものように(戸村”節”で)かみ砕いて、「ウェルビーイング」をわかりやすくお話いただきます。これから労働組合として、人事総務として、企業労使として、「ウェルビーイング」をどのように捉え、どのように語り、どのように行動していけばよいのかを考えるきっかけとなれば幸いです。
(JAM電機部会 事務局長 松本)
●さいごに
今回開催にあたり、急なお願いにも関わらず5度目の登壇をいただいた戸村先生、企画や準備、当日の進行まで多大なるご尽力いただきました東日本エリア会議の中村さん、萱場さん、そして、企画や手配など影で大いにサポートいただきましたミヤコ国際ツーリストの野牧さん、下辻さん、本当にありがとうございました。
(記:事務局長 松本康)